血液型による性格判断はいまだに雑談のテーマとしての地位を保っているようだ。
乗り合わせたエレベーター内の女子二人の雑談もA.B.O.ABで盛り上がっていた。
「みんなの血液型知りたーい!」
と話ながら降りて行った。
感謝せず 感謝されざる 性格の 君とも長き まじわりのまま (清水房雄)
因みに、細君はAで、私はBである。
酒飲みの父親を持った、長女のA型で一つ歳上という、私のような軟弱者には理想的な伴侶である。
いつまでもひとつ年上紺浴衣(杉本零)
今日は、営業の方に同行して“お客様”へ伺った。
ご相談に対応させていただいたが、どうしたって四十年の小役人の話ぶりは隠せない。
取り調べる相手の言葉に嘘があるそう感じつつまずは記録す(松木勝蔵)
と、まではいかないが、
地物かと問はれて鰻が身をよぢる(白石めだか)
ということにはなる。