(巻十)香しき檜の枡の角に塩のせて味わう一合の酒(兼松正直)

2月15日月曜日

こうも温度差が大きいと体調維持が難しい。昼の弁当を買いにビルの外に出たが“ひんやり”とした。治まりかけた風邪の再発が怖い。

マスクして命少々惜みけり(大西順子)

寒いし、土日と酒を抜いたので今晩は食事をしながら湯飲み茶碗でこそこそと一杯いたすか。


細君は家で酒を飲むことを許してくれません。外で飲んで帰ればちょっと嫌な顔をする程度なのですが、家の中の統制が厳しいので民は地下に潜って秘かに楽しむしか方法がないのであります。

だいたい、結婚前は飲み行ったのだし、君が京都へ旅をしたときには清水焼のぐい飲みを土産にくれたじゃないか。この結婚詐欺め!

風の道元荒川に凛と佇つ鷺あり鴨は流れのままに(青木伸司)

外で飲んで帰ればいいのですが、ラジオを聴きながら早く布団の中でぬくぬくしたいので寄り道もしたくないのであります。

寄り道も我が道もなし酉の市(長谷川栄子)

したがって、細君が二階上がったあとで夕食をいただきながら湯飲み茶碗酒を楽しむのであります。

きめられた酒を大事に鉦叩き(橘棟九郎)


NHKラジオアーカイブスは阿川弘之の三回目で志賀直哉との対談録音を聴かせてくれました。

阿川弘之氏は司馬遼太郎氏のあとを受け文藝春秋の巻頭随筆を十年以上受持ったとのこと。現在はどなたが執筆されているのだろう?明日、文藝春秋を立読みしてみます。

そのあと、DJ日本史を聴きましたが、少し劣化してきた感がありますねぇ。

むしろ、TBSラジオの竹中直人・堀井みかの番組のほうが無理なく流れていたなぁ。
田中邦衞さんや横山やすしさんの思い出ばなしはよかった。