(巻十二)覗く目を逆に覗きし金魚鉢(杉本そうしゅう)

8月11日木曜日

ここにお休みが入ってくれてありがたいことです。気温も五度近く下がったようで扇風機だけで凌げます。

8月8日の朝日俳壇歌壇を読みました。歌壇のご常連、長尾幹也氏の歌

わけわからぬ悲鳴放ちて目覚めれば家具たち闇にさっと見ぬふり(長尾幹也)

に長尾氏のご健康を心配いたしました。現在不本意ながらの単身赴任中と氏の歌から拝察いたしております。

渾名付ける生徒は次第に稀となり教科もて呼び事足りており(吉谷往久)

は、そうなんですねぇと教えていただきました。

俳壇では、ご常連の岡崎正宏氏がニ句入選させておりました。うち一句

老いてなほ積乱雲のごと句作(岡崎正宏)

お元気でなによりです、と言った印象でした。
結局書き留めましたのは、

飲み干せし水の全部が汗となる(黒田千賀子)

だけとなりました。