(巻十三)誤字ふたつ脱字ひとつや秋暑し(及川永心)

1月2日月曜日

初夢は麻雀の点数の数え方を教えていただく夢であった。どこかで“健康麻雀”のことを読んでいてそれが初夢になったのであろう。細君は不愉快な初夢だったそうで、お出掛けで我輩が細君を置いてきぼりにする夢だったそうである。我輩がどこへ急いだのか、細君は語らずであった。

初夢の半分夫に話しけり(黛洋子)

2日は恒例の義母見舞いでございます。今朝は施設にボランティアの方が来て“気遣り”を歌うそうであるが、義母はお部屋に留まってウトリウトリとしていたいとのことであった。

見舞いの後、市街に戻り駅ビルのベーカリーでサンドイッチの昼食をとり、夕食用のお弁当を確保して帰宅した。デパートなど大変な人出である。朝、施設に向かうために駅ビルを通ったが開店前のモールの入口から長い列ができていた。

需要なき欲求に供給福袋(潤)

今晩も細君と夜空に月と星を観た。月の顎の側にある金星はマイナス4等星と言うことでピカピカであるが、火星は概ね11時の角度で月から離れているし、明るさも低い。

冬の夜や月火金の週三日(潤)

土日休日には夜7時前のNHKテレビのローカルニュースをよく見る。ここのところアシカや象などの動物の書き初めがよく取り上げられているが、哀愁を感じてしまう。餌を鼻先にぶら下げられ、つられてくわえた筆を動かしていく動物たちはミラーイメージではないのか?

菜の花や象に生まれて芸ひとつ(佐藤博美)