(巻十四)激情や栞の如き夜這星(又吉直樹)

3月5日日曜日

昨日の日記を誤って消去してしまい、慌てて復旧中でござる。

昨日は細君と義母の見舞いに伺った。お元気と言うわけではないが、御変わりなくと言ったところであった。
見舞いのあと、駅前のデパートの中の珈琲店でサンドイッチで昼食を頂き、移住先でテーブルの下に敷くカーペットを探しにデパートとハンズ、無印を周り、200×140の一万三千円の安物のカーペットを仕入れた。調度品としての目的はなくフローリングを傷つけないための保護部材の認識なので、毛足、色、踏み心地などは二の次でサイズと価格で選んだ。

はばからず絨毯踏んで値踏みせり(遠山保子)

敷物を買った後、食品売場で明日の夕食用の肉じゃが用に牛肉を買うことにして2時10分前に切り落としケースの前に立った。すると店員からタイムサービスが2時から始まり1割くらい安くなるが“今買いますか?”とやや挑戦的に言われた。かつてタイムサービス直前に値引き前の価格で買ったお客様でもいてクレームでもつけられたことがあるのだろうか?500g買うつもりであるから、200円安くなるので待つことにした。

肉じゃがのほっこり煮えて春嵐(甲斐住子)