(巻十四)物として我を夕焼に染めにけり(永田耕衣)

3月26日日曜日

引っ越しの練習に息子と布団袋に布団を入れてみた。引っ越しは引っ越し屋を頼むが、それでも引っ越屋にお願いできるところまでは自分たち仕立てなくてはならない。これが出来るのもある年齢までで、体力や事務処理は年寄ればやはり無理になる。今が最後の機会かもしれない。

雨で外にも出られないので町内会の引継書、会計報告書等を作成した。町内会は親睦団体なので大したことはないが、マンションなどの管理組合となるとさぞ大変でしょうね。

町内会の班のお知らせなど、班長がそう頻繁に文書を作ることはないが、回覧するとなるとワープロで作る。回覧板の各戸チェック表もエクセルで作られている。中にはパソコンに強い爺がいて、“どや!”と手の込んだものを作るのだろうが、後の者にはいい迷惑である。

物書くに電知電脳朧月(潤)

反対に“パソコンが出来ない。”ことで班長などはやれない、やらない、という高齢者もいる。

高齢を理由にがま(漢字)の後退る(中原道夫)

パソコン不得手をよい口実にして逃げておいて、何かと口のうるさい婆もいる。パソコンが出来ても出来なくても年寄りは。

年寄はみんな曲者唐辛子(田中兼豊)

である。