(巻十六)雪吊や旅信を書くに水二滴(宇佐美魚目)

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10月9日月曜日

桜の葉の落ちるのは早い!区の業者が落ち葉の始末をしていた。桜の木をこんなに身近に日々見たことはなかったが、 桜には毛虫あり落ち葉ありで大分手が掛かるようだ。

落葉舞ふ流派それぞれ面白し(柳ケ瀬正昭)

午前中は、生協の開店を待っての買い物デートであるが、ブランチに息子も交ざることになった。
今日のブランチはオープンサンドにしたので、出掛けるまえにゆで玉子を作り、胡瓜を切り、昨晩の残りの肉じゃがを温めておいた。ゆで玉子は時間が掛かる。沸騰してから15分だから、買い物から帰って始めたのではブランチがランチになってしまう。

ゆで玉子きれいにむいてから落し(延原句沙彌)

チーズトーストに胡瓜と玉子とハムを載せて、あとは好みでマヨネーズがタバスコかである。
そのブランチの席で口の重い息子からやっと月末の海外出張の予定を聞き出していたが、「足りないものがあったら早めに言いなさい、等々!」もう少しほおって置けばよいものをと思うが、“母”親馬鹿に付ける薬はないようだ。以前、日本の母親は云々と述べたが、ヘリコプター・ペアレント、ヘリコプター・マザーと云う表現があるので日本の母親に限ったことではないようだ。

午後の自由時間に図書館に行った。吉楽での一杯も考えたが今日はあまり呑みたいと体が求めない。
角川短歌を捲りるが、短歌は判らない。同じ本棚に文藝春秋があったので表紙を読むと「定年後・・・」特集となっていたので、どうせ同じようなことが書いてあるのだろうと捲ったら、同じようなことが書いてあった。
四ヶ条:
老後資金
配偶者と良好な関係
健康
趣味
だそうである。
対談も“牧子”だから、ほとんど何も考えていない編集と云っても過言ではあるまい。

サルビアを咲かせて老後の無計画(菖蒲あや)

“不要な人間関係は断つべし、”ともあったが鼻から息をしている方々より書架にいらっしゃる方々の方が、やはり傾聴に値するお話がうかがえる。
北野武さんの「全思考-幻冬舎」から“俺は介護老人タイプの映画監督”

天野祐吉さんの「見える見える-筑摩書房」から“広告のなかの銀座”

コピーした。

春惜しむ銀座八丁ひとはひと(中里恒子)

四ヶ条のなかの“健康”は定義が難しい。ずーと健康と云うことはあり得ないから、いつか不健康になる。
不健康の期間が短いことは誰もが望んでいるが、自裁できる強い意志の持ち主以外は、ピンピンコロリを神頼みするしかない。
強い意志の人ではないが、自らの意思で延命措置はお断りできたらと思う。

ラムネ玉ころんと死んでみたきもの(馬場龍吉)