(巻十六)夜回りを労ふ狐のかくし酒(佐怒賀正美)

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11月13日月曜日

土日とウロウロしましたので、ややお疲れでございました。
昨日の区議会選挙の当落が決まりました。投票いたしました候補者はご当選ですが、勝ち馬投票券を当てたわけでもございませんので、まあどうでもよいことです。

人世寒し風の迅さの捨馬券(竹鼻瑠璃男)

駅前では候補者の連呼が去り、「田楽座」と云う民芸グループが笛と太鼓で公演の集客活動をいたしておりました。

横笛にわれは墨する後の月(北園克衛)

帰りにエレベーターに乗り合わせたノリのよいおばさんが、「寒くなってきたわね。」と振ってきましたので、「そうですね。ところでここでは雪掻きはやってくれるんですか?」とうかがいますと、「大丈夫よ、やってくれるわよ!」とのことでした。以前の路地では雪掻きがあり、高齢者や共稼ぎも自分の家の庭先と前の路地(幅4メートル)はキレイにしなければなりませんでした。私はいつ入院するかわかりません(メメントモリ)。細君が一人で残ったらとても出来ないことでしたので、それも転居の理由の一つでした。ここも高齢者と共稼ぎの村ですが公団がやってくれるらしいので一安心です。

配達の身幅がほどの雪を掻く(大井公夫)

そういえば、細君が新聞から、

凧きのふの空のありどころ(蕪村)

を拾って届けてくれましたが、凧が読めるかテストされました。
幸い、

葛飾や江戸をはなれぬ凧(宝井其角)

で“いかのぼり”を調べておりましたので小馬鹿にされずに済みました。