(巻二十)形象への未練に歪む雪だるま(野間口千賀)

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12月19日水曜日

*今日の一句は大好きな句の一つです。

朝っぱらから顔本に友達の申込みがありました。
いずれも中東辺りの若い衆のようですが、承認しておきました。
二人とも非公開グループのメンバーなので唐突なオッファーではないようです。
すぐに“今何してる”“仕事は何だ”“国はどこだ”と質問を送り込んでくる無礼な奴だが、一通り答えて、数行おまけをつけて返し、同じ質問を振り込んでみた。
“もっと質問してもよいか?”と訊いていたので、
“質問によっては料金を請求するよ。”と返した。
私も新しい業界に馴染んできたようだ。良しにつけ、悪しきにつけ。

午後は予て予定表に入れておいた通り、お役所への歳暮の挨拶にうかがった。
途中新橋の天下一で昼飯にしたが、一合あおって勢いを付けた。天下一のおばちゃんもあんちゃんもまだ覚えていてくれて“よくきたね!”のメッセージの分かる笑みを下さった。
五目焼そばの味はいまいちだけれど愛嬌にはかなわない。

お役所に到達し、先ずは国旗、海上保安庁旗、税関旗に一礼してから庁舎に入りました。

登絃礼やや汚れたる白靴も(竹岡優一)

写真右が税関旗でありまして、日章旗の対角線の下側が青色になっているのがそれです。
お役所で苦情受付をしていたころ、
“国旗に落書きして、お前らなにを考えているんだ!”
とのお叱りの電話を頂いたことがございました。
お答えにあたり、文献を調べましたところ、太政官令により明治四年ころ指し許された税関舟艇の識別旗が起源であることがわかり、少なくとも“その昔”に明治帝の臣下の然るべき官から指し許されたものであることを由来として、ご説明しご理解をお願いした思い出がございます。

日の丸は余白の旗や春の雪(山本紫黄)

個人的には木下恵介監督の『よろこびも悲しみも幾年月』を観て憧れた海保に尊敬の念を抱きます。
海保の昨今の捜索救難活動におけるご活躍・御苦労には影ながら感謝申し上げております。

海の日や灯台守の在りし日々(村中聖火)

今でも私し同様年末にはお役所に伺候してご挨拶いたそうという業者さんは多いようで、なかなかご挨拶もかないませんなあ。
まっ、いいか!

それでも上の方々は兎も角、かつてのご同輩には挨拶させていただき、帰りは小川町のコーラクで仕上げました。