2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻二十八)浮世をば縮めて見せる芝居かな(正岡子規)

(巻二十八)浮世をば縮めて見せる芝居かな(正岡子規) 3月3日水曜日 細君は生協へ出かけ、小一時間の静寂を得る。家事もなく朝から読書。 『「東京やなぎ句会 四十年の愉しみ - 入船亭扇橋」句宴四十年 岩波書店』 を読み終わる。 《永六輔・小沢昭一・江國…

2/2「常磐線(陸羽浜街道) - 田山花袋」河出文庫 むかしの汽車旅 から

2/2「常磐線(陸羽浜街道) - 田山花袋」河出文庫 むかしの汽車旅 から 湯本の温泉のあるところは、磐城炭[たん]の沢山に出るところである。湯元という温泉場は、平凡なしょうがい[難漢字]の中にあるような地で、他に見るに値いするようなところはない。 …

(巻二十八)苦瓜や昼酒の量むずかしく(斎藤徳治)

(巻二十八)苦瓜や昼酒の量むずかしく(斎藤徳治) 3月2日火曜日 朝から雨だが洗濯をした。部屋干しである。 終日、部屋に籠りBBCの録り貯めの整理。精神分析医へのインタビューが2本ある。そんな気分なのかな?終日雨。 厨事:文句を云われながら、野菜のフ…

1/2「常磐線(陸羽浜街道) - 田山花袋」河出文庫 むかしの汽車旅 から

1/2「常磐線(陸羽浜街道) - 田山花袋」河出文庫 むかしの汽車旅 から 常磐線の鉄路は上野駅の一つ先の日暮里駅から右に岐[わか]れる線路である。下総、常陸[ひたち]を経由して、磐城から陸前へとやって来る線路である。所謂、浜街道を通って来るもので…

(巻二十八)ゆれだして蜘蛛の囲にある思う壺(畠山濁水)

(巻二十八)ゆれだして蜘蛛の囲にある思う壺(畠山濁水) 3月1日月曜日 細君が外出し一人長閑に春の朝を過ごす。独りはよろしい。 BBCは聞き返しをしている。読書は 『「五月雨、梅雨、栗花落、五月晴 - 倉嶋厚」ベスト・エッセイ2005 から』。五月晴と…

「潜在意識のかそけき声 - 夏樹静子」00年版ベスト・エッセイ集 から

「潜在意識のかそけき声 - 夏樹静子」00年版ベスト・エッセイ集 から 坐れない、立てない 三年間の私の奇妙な闘病体験については『椅子がこわい』という本に書いたり、いろいろな機会に話しているので、重なる部分があるかもしれない。でも全然ご存知ない…

(巻二十八)夕刊に悲しき話蚊遣香(山西雅子)

(巻二十八)夕刊に悲しき話蚊遣香(山西雅子) 2月28日日曜日 家事:洗濯と毛布・布団干し、加えて拭き掃除。よい天気だが意外と毛布が温まらない。 三月五日が啓蟄だと教えてくれたのはいいが、干した物に虫が付いていないしっかりチェックせよとうるさい。…