2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻二十八)釣り銭の硬貨濡れおり初鰹(岡島昭二)

(巻二十八)釣り銭の硬貨濡れおり初鰹(岡島昭二) 3月17日水曜日 鉢のミカンの若葉がだいぶはっきりしてきました。一時元気がなかったので心配でしたが、もう大丈夫でしょう。 家事:特になし、毛布と布団を干した。 散歩:高校コースを歩いた。修徳の中学…

4/4「「小鯵の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活 - 川本三郎」岩波現代文庫 荷風と東京(上) から

4/4「「小鯵の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活 - 川本三郎」岩波現代文庫 荷風と東京(上) から 戦前、荷風がよく通った店に芝口(現在の新橋駅の銀座寄り)の金兵衛がある。和風の小料理屋である。昭和九年十月六日では、「一膳飯屋」と呼んでいる…

(巻二十八)世帯裏見抜きて来しか蜆売(小原紫光)

(巻二十八)世帯裏見抜きて来しか蜆売(小原紫光) 3月16日火曜日 呑まずに寝たが、朝方の眠りが浅い。 家事:箪笥の衣類の風通しをして、洗濯をして、毛布を干して、茹で玉子を茹でた。 茹でながら、 長閑や下校のチャリの横並び と捻って、投稿した。 投稿…

3/4「「小鯵の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活 - 川本三郎」岩波現代文庫 荷風と東京(上) から

3/4「「小鯵の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活 - 川本三郎」岩波現代文庫 荷風と東京(上) から 銀座の銀座食堂や、新橋の金兵衛といった決して名のある料理屋ではないところで、なんでもない和風の食べものを食べては「美味なり」と感激する。そ…

(巻二十八)火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり(橋本夢道)

(巻二十八)火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり(橋本夢道) 3月15日月曜日 酒を呑まずに寝たのでまあまあの睡眠ができた。 家事:特になし。 朝日俳壇: 今朝読み直して、 ものの芽に空は光となりて降る(信里由美子) を句帳に書き留めた。 散歩:高校コース…

2/4「「小鯵の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活 - 川本三郎」岩波現代文庫 荷風と東京(上) から

2/4「「小鯵の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活 - 川本三郎」岩波現代文庫 荷風と東京(上) から 「断腸亭日乗」にも実は、食事の記述は思いのほか少ない。食事をしたことは書いてあるが、どんなものを食べたかの詳しい記述がない。あれだけ山形ホ…

(巻二十八)どの熊もまじめに真顔で撃たれけり(河西志帆)

(巻二十八)どの熊もまじめに真顔で撃たれけり(河西志帆) 3月14日日曜日 呑まずに寝たら、Lucid Dreamはあったが、まあまあの眠りを頂けた。別段美味い酒を呑んでいるわけではないから、睡眠欲を優先させよう。 顔本:シリアのダマスカス在住という女性か…

1/4「「小鯵の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活 - 川本三郎」岩波現代文庫 荷風と東京(上) から

1/4「「小鯵の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活 - 川本三郎」岩波現代文庫 荷風と東京(上) から 荷風が晩年、市川市の自宅近く、京成八幡駅前の大黒家で毎日のようにカツ丼を食べたことはよく知られている。死の直前の昭和三十四年三月の「日乗」…

(巻二十八)第三の志望なりしが入学す(上野泰)

(巻二十八)第三の志望なりしが入学す(上野泰) 3月13日土曜日 二日連続の快眠はならず。調子に乗って寝酒をしたのがよくなかったかな? 朝から強雨。新聞の端が濡れていたそうだ。 家事:週末の家事のうち新聞片付けは昨日致した。今日は4部屋の掃除機掛…

Waterfront Weekly

Waterfront Weekly 国交省―成田空港電子屋内地図の提供 3月11日 MLIT provides Narita airport’s E-map for free to use it for business purposes. 001389952.pdf (mlit.go.jp) 経産省―輸出貿易管理―安全保障貿易説明会ビデオ公開 3月11日 METI-Security Tr…

2/2「消費する自我 - 山崎正和」中公文庫 柔らかい個人主義の誕生 から

2/2「消費する自我 - 山崎正和」中公文庫 柔らかい個人主義の誕生 から 消費の社交性 そして、もし、消費する自我がかうした構造を持つものだとすれば、やがて、それが消費の場所においても現実の他人を必要とし、その他人による賛同を求めることになるのは…

(巻二十八)始まりは風かも知れぬ山粧ふ(佐藤斗志子)

(巻二十八)始まりは風かも知れぬ山粧ふ(佐藤斗志子) 3月12日金曜日 何ヵ月かぶりの快眠を味わふ。夢も全く覚えていない。4時にも6時にも目覚めず起こされるまで眠った。 よく眠る夢の枯野が青むまで(金子兜太) 細君は生協と花屋さんに行き、麦の穂を買…

1/2「消費する自我 - 山崎正和」中公文庫 柔らかい個人主義の誕生 から

1/2「消費する自我 - 山崎正和」中公文庫 柔らかい個人主義の誕生 から 自己顕示と消費 ところで、消費社会についての悲観論のもうひとつの根拠は、ボードリヤール氏によるまでもなく、人間には無限の自己顕示欲と、それにもとづく無限の競争欲がある、とい…

(巻二十八)つちふるやつり革で読む三国志(福本弘明)

(巻二十八)つちふるやつり革で読む三国志(福本弘明) 3月11日木曜日 風はなく陽は温し。洗濯物と毛布を干した。 今日のような日はやはり振り返る日になる。昼飯を食べながら年表作りに付き合わされた。息子が生まれのが平成元年(1989)で、息子が大学を…

「病気のマナー - 赤瀬川原平」中公文庫 考えるマナー から

「病気のマナー - 赤瀬川原平」中公文庫 考えるマナー から 久し振りに「入院」をしてきた。20代のはじめころ胃潰瘍で入院して以来のことだ。正しくは十二指腸潰瘍で、そのとき既に胃袋の3分の2を切り取っている。その手術は半身麻酔だった。直接の痛み…

(巻二十八)あの人にかぎってという白障子(河西志帆)

(巻二十八)あの人にかぎってという白障子(河西志帆) 3月10日水曜日 細君は定期検診に出かけ、金目鯛と牛肉を買って昼に戻る。私は洗濯を致した。風が強く部屋干しにした。 午後は床屋に出かけてついでに駅前の古本屋を覗く。山本健吉の歳時記随筆集があっ…

「断捨離とミニマリズム - 久間十義」ベスト・エッセイ2018から

「断捨離とミニマリズム - 久間十義」ベスト・エッセイ2018から 整理整頓が苦手だ。だから机の上や床は本や雑誌、用済みの印刷物などでぐちゃぐちゃ。仕方がなく、ときどき一念発起して片付けを始める。昨日はそうやって文芸雑誌を30~40冊ほど燃え…

(巻二十八)北向の貸家のつづく寒さかな(岡本綺堂)

(巻二十八)北向の貸家のつづく寒さかな(岡本綺堂) 3月9日火曜日 寝酒が即快眠というわけではないようだ。むしろ夜中に目が覚めるのでこの二日止めてみた。 春雨や酒を断るきのふけふ(内藤鳴雪) 効果覿面と云うほどではないが、夢が淡くなったように思う。 …

「エスカレーターのマナー - 鷲田清一」中公文庫 考えるマナー から

「エスカレーターのマナー - 鷲田清一」中公文庫 考えるマナー から 東京は左、大阪は右、これ、駅のエスカレーターで立つべき位置である。急ぐ人は、東京では右、大阪では左を駆け上がる。 もっとややこしいのは、週末のJR京都駅。じつは京都では、おなじ…

(巻二十八)蝋の鮨のぞく少女のうなじ細く(高見順)

(巻二十八)蝋の鮨のぞく少女のうなじ細く(高見順) 3月8日月曜日 雨でも洗濯をした。部屋干しでうっとおしいが仕方がない。 外出せず一日中籠る。心身に宜しからず。郵便受けまで行ったが、今日はとても寒い。 しばらくは自問自答の冬籠(高橋とも子) と云う…

「喘息との奇妙な対話 - 吉行淳之介」日本の名随筆28病 から

「喘息との奇妙な対話 - 吉行淳之介」日本の名随筆28病 から 肺切除の手術をしてから、もう十三年経つ。結核とは縁が切れた。と考えてよいようだ。この病気は安静が第一で、動かなければ動かないほどよろしい。そういう癖がついているせいか、現在でも私…

(巻二十八)遺されし酒の封切る夜長かな(関陽之祐)

(巻二十八)遺されし酒の封切る夜長かな(関陽之祐) 3月7日日曜日 昨日買った計量カップで早速お水を差し上げた。よく見ればすでに葉の形に育っている新芽もある。 家事:4部屋の拭き掃除、風呂の排水管掃除。 散歩:高校コースを歩く。買い物はなし。野良…

3/3「〈こころ〉とは何か - 中島義道」ちくま文庫 哲学者とは何か から

3/3「〈こころ〉とは何か - 中島義道」ちくま文庫 哲学者とは何か から 言葉遣いの問題ではない こうした問題を「疑似問題」(つまり本当は何の問題もない)と言って片づける人がいますが、人間としてのまともなセンスを疑いたくなります。単純な科学者は次の…

(巻二十八)無事は是貴人といへり蕪蒸(森澄雄)

(巻二十八)無事は是貴人といへり蕪蒸(森澄雄) 3月6日土曜日 20度まで気温が上がったらしい。 家事は洗濯だけで午前中もゆとりがあった。好天で洗濯物がよく乾いた。 散歩:高校コースを歩く。修徳では男女蹴球部が練習をしていた。 ミカンの鉢に水を遣っ…

Waterfront Weekly

Waterfront Weekly 国交省―高速道路におけるトラックの後続車無人隊列走行技術を実現 3月5日 MLIT completes freeway driving trials on Unmanned Tracks following the man driven first track. 報道発表資料:高速道路におけるトラックの後続車無人隊列走…

2/3「〈こころ〉とは何か - 中島義道」ちくま文庫 哲学者とは何か から

2/3「〈こころ〉とは何か - 中島義道」ちくま文庫 哲学者とは何か から 「心身問題」の核心 しかし、たとえこうした人間的な感情をもったコンピュータが開発されたとしても「心身問題」は一[ひと]かけらも解決されたことにはならない。〈こころ〉の不思議…

(巻二十八)父の痴呆冗談ならむ松明くる(徳武和美)

(巻二十八)父の痴呆冗談ならむ松明くる(徳武和美) 3月5日金曜日 家事-四部屋の掃除機掛け、洗濯を致した。 雑事-一昨日マイナンバー・カード受け取りのネット予約をしたが、確実に出来たか心配になり、案内センターに電話した。ちゃんと予約が出来ていた…

1/3「〈こころ〉とは何か - 中島義道」ちくま文庫 哲学者とは何か から

1/3「〈こころ〉とは何か - 中島義道」ちくま文庫 哲学者とは何か から 〈こころ〉の不可思議さ 『こころの科学』という雑誌に今書いているわけですが、どうも私の印象では、精神医学や心理学の先生がたは〈こころ〉という言葉をつかうとき、その途方もない…

(巻二十八)ジョーカーの捨て時逸す夜長かな(田中悦子)

(巻二十八)ジョーカーの捨て時逸す夜長かな(田中悦子) 3月4日木曜日 細君は午前中金策にお出かけになり、独りの朝を過ごした。家事もなく、読み聴き三昧でありました。 習い事-読みは昨日からのつづき、 『ホームレスな生活 - 鷲田清一』感覚の幽[くら…

「悪人の自覚 - 亀井勝一郎」日本の名随筆98「悪」 から

「悪人の自覚 - 亀井勝一郎」日本の名随筆98「悪」 から 「善人なをもて、往生をとぐ、いはんや悪人をや。しかるを世のひとつねにいはく、悪人なを往生す、いかにいはんや善人をやと。」歎異抄 「歎異抄」は、親鸞の語録として、その弟子の唯円によつて伝…