(巻二十三)スポーツの楽しきニュース春立ぬ(唐津春城)

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8月24日土曜日

夏に4部屋16枚のカーテンの洗濯をしているが、最後の四枚になった。このような家事ができているうちは独居も出来るが、いずれは思うに任せなくなるだろう。
幸い午前中に厚いカーテンも乾き、元の通りに吊るせた。

生協に米二キロを買いに行き、ついでに缶チュウハイ
と簡単な小袋のつまみを買いました。冷蔵庫で冷しておいて寝る前に一杯にいたしております。
喰いたい、呑みたい、したい、遣りたい、行きたい、見たい、など“たい”がなくなってしまった。生きる屍状態だなあと思っております。
“ときわ”にも一ヶ月近く顔を出していないな。
そう、生きたいもあんまりない。かといって死にたいでもない。
したいことはできる年齢のときにしてきたので、別に不満はありません。いい人生でした。

一人の時間は専ら“死者”との対話で時を過ごしています。今日は色川武大氏と死を覚悟した食欲のことを“対話”した。著者紹介によれば(いろかわたけひろ1929~1989)となっていますから、早死の感はありますなあ。

口癖は太く短くビール干す(後藤栖子)

本

「大喰いでなければ - 色川武大」文春文庫 もの食う話 から

“ 私は母親の体質を受けついで、水を呑んでも肥るようにできている。私の胃は、下垂傾向の日本人の中では抜群に威勢がよくて、胃袋の尻の尾がぴんと上にハネあがっている、と主治医がいった。そのうえ、父親の大喰いの体質も受けついでいるから、痩せろというのは、死ねというに近い。
早死を防止するために痩せるのに、痩せようとして死に瀕するのではなんにもならない。
そう思ったら、迷いが晴れた。実に伸び伸びとして、生きている実感がみなぎった。
それ以来、食事制限、カロリー制限の類はいっさいしない。おかげで五、六年たって、体重がまた八十キロをオーバーして、主治医の前には現われないようにしているけれども、本人はあまり気にしていない。制限をする意志がもともと乏しいのだから、私の出腹は意志薄弱のせいとはいえない。 ”

二人のときは成人女性に励まされます。大体、一人でいるとろくなことを考えない!