(巻二十三)口癖は太く短くビール干す(後藤栖子)

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(巻二十三)口癖は太く短くビール干す(後藤栖子)

9月7日土曜日

9時頃洗濯物をベランダに出していた成人女性が奇声を発した。
行ってみると網戸に中指長の大きなバッタが掴まっている。
外であって欲しいと願いつつ近づくと内側にしがみついていた。
あたしは虫も殺さぬいい男ですから、トンボか蝶々までが触れる限界でございまして、でかいバッタは触りたくございません。
網戸を少し開けてベランダに出て、内側のガラス戸を閉めてバッタを網戸とガラス戸の間に閉じ込め、団扇で仰いだり叩いたりしながら網戸をずらして出来たガラス戸との隙間にバッタを誘導し、出口を見つけてもらった。
バッタも幽閉されているのは嫌だったらしく、カタパルトから打ち出された如く飛び去ってくれた。

破れたる網戸にいつも行く視線(黒川悦子)

ベランダ下の草むらにはバッタが多いようで子供たちが虫籠を持って採りにきていると成人女性が言っている。

一応、減量については医師の指導に従ってみようと思い、今朝から摂取量を減らしている。昼も茶碗半分の納豆ご飯と胡瓜にミニトマトだけにした。満腹感よりは、軽い空腹感の方が心地よい。
でも長生きの為の減量ではございません。腹を凹ませないと足の指の爪が切れなくなりそうなんでございますよ。毎晩風呂上がりには前屈運動やその他の柔軟運動をしてだいぶ足の指まで届くようになりましたが、腹を凹ませればもっと楽になるでしょう。

枯どきが来て男枯る爪先まで(能村登四郎)

そんなことを心掛けようとしている矢先に牛肉が夕食に出て参りました。明日があたしの誕生日なもので、お祝いに牛肉を四百グラムも買ってきたようです。
ただ焼いて大根おろしでいただくのですが、なかなか美味しい。
二人で三百弱くらいいただいて、残りは明日の昼食の足しにいたします。

本

「貧乏物語 一の二 - 河上肇岩波文庫 貧乏物語 から

を読みました。

《 すなわちこの時の試験によると、三千五百カロリーの熱量を有するだけの食物では少し不足だということになるのだけれども、しかし試験に供せられた囚徒は日々石切りを仕事としている者で、相当激しい労働に従事していたわけなので、現にダンロップ博士も普通の人で軽易な仕事をしておる者には三千百カロリーの食物で充分だろうと言っているのである。》

と申しておられます。またネットで調べてみましたところ、七十歳の軽作業であれば二千カロリーくらいで充分のようです。今日は食べ過ぎでしたな。