(巻二十三)蜆売り少し話して少し買ひ(遠藤善蔵)

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10月12日土曜日

台風の道なき道を来たりけり(松尾安乃)

朝から雨脚は強い。
朝食後洗面器、バケツ、鍋、水筒など水の汲み置き容器に水を溜める作業を行う。
懐中電灯に電池装填、装填なんて使っちゃって緊張感かな?

ラジオ

FM葛飾は通常番組を止めて音楽を流していて、定時に情報を伝えると言っている。鉄ちゃん番組の再放送は聴けない。地場ラジオを重要だ。本当に必要な情報を流してくれる。

成人女性は近くの戸建てに住む妹に電話をして、「避難所である学校へ行くの避難するのなら男の子の部屋が空いているからウチに来なさいよ」と連絡を取り合っている。

やがて風がうなり始めたが以前住んでいた戸建てと違って揺れは感じない。

酒さかな揃えて台風待つとせる(川名将義)

本

「快楽という通貨(其の一 セクシュアリティの変貌) - 上野千鶴子ちくま学芸文庫 〈私〉探しゲーム 欲望私民社会論 から

を読みました。
一昔前のお話です。今はどうなっておりますやら?
我が家は貞節な妻と、今や貞節しか選択肢の夫が茶飲み友達になって穏やかに暮らしておりますよ。
バイアグラを飲んで励んでいる熊のような御仁もいらっしゃいますが、あたしゃそれほどまでに好き者ではありませんな。

《性の「男女平等」が、この性的二重基準の廃棄に向かうのは当然であろう。この二重基準を「平等」に一元化するには二つの方向がある。一つは女が守る貞操を男にも要求することである。近代法の「夫婦間の貞操義務」はそのように書かれている。もう一つの方向は、男が破った貞操を女も男なみに破る、という意味での「男女平等」である。
きまじめな近代主義者なら、前者の方向を採るだろう。だが、現実の事態はそちらの方向へ動かなかった。男たちの統制のきかなくなった女のセクシュアリティは、男が抜け駆けをしたはずの理念を、男にならって破ることで、
男なみの「平等」化をとげてしまっている。》

二度終へてまだきほいたつたくまきの 尺八すればいよいよ太しき(湯浅真沙子