(巻二十四)老臭は死臭の希釈みづからに嗅ぎつつ慣れむ死にあらかじめ(高橋睦郎)

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12月2日月曜日

居候になるのならタバコ臭厳禁と条件を突き付けられましたので、禁煙いたしました。既に4日経過しましたが問題なく禁煙しています。その間駅前までの散歩もしておりますが吸わずに過ごしております。気分がノンビリしていてあまり考え事もしていないのでニコチンを欲しないのでしょう。

そう言うわけで、この二、三日実によく眠られています。このままず~と眠ていて逝ってしまいたいくらい気持ちよく眠られています。“ 慣れむ死にあらかじめ”かな?

麦秋のどこまで眠りどこより死(柳生正名)

午前中は取り敢えず何も家事はなく、アイロン掛けを致した。

この雨では散歩に出かけることもできず、午後は昼寝を致した。昼寝もちゃんとできてしまうのだな。

BBCのCrowd Scienceの先週のお題は人間のHibernation-冬眠で長期宇宙旅行の際に起こしておくと色々と消費し面倒なので冬眠させてしまうことの研究について解説していました。
随分昔に見た映画『エイリアン』の冒頭も宇宙船の乗組員が“冬眠”から覚めるところからだった。

本

「柿 - 團伊玖磨朝日新聞社文庫 なおパイプのけむり から

を読みました。
いわゆる蘊蓄随筆でした。

《 イタリヤの友達とミラノのリストランテに行って柿を食べていたら、そのイタリヤ人が、このkakoは美味しいね、と言ったので驚いた。イタリヤ語の男性名詞の語尾音は、原則的に、単数はoであり、複数はiで終る。だからイタリヤ人はkakiという語はkakoの複数だと思っている訳で、食べていた柿は一個だったのkako になってしまったのである。同じような原因で、kimonoは、二枚以上の時はkimoniになってしまう。何だか変だけれども仕方がない。 》

などなどでした。

柿ひとつひとつ漆器のやうに拭く(中田剛)