(巻二十七)渡り鳥近所の鳩に気負いなし(小川軽舟)

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(巻二十七)渡り鳥近所の鳩に気負いなし(小川軽舟)

11月20日金曜日

いつ降りだすかわからない空模様のなか、月に一度の血圧の診察を受けに駅前へ出かけた。

受付で体温測定、36度4分。やはり客足は低調のようで30分待ちで診察して頂いた。先生の測定で130-84だから、自分で測っている数値もまあ正しいのだろう。「収まっていて順調ですね。」とのことでした。

薬局に寄り、待ち時間に図書サービス・カウンターに行き返却と貸出しを受けた。そこに細君から電話が入り、「義妹情報に依れば、そのビルに入っている家電量販店で流行り病が出たようだ。フラフラしていないでさっさと帰って来なさい」と言ってきた。

館内は別にいつも通りで緊張感もなく電気屋も普通に商売をしていたが、流行り病もいよいよ日常の脅威になってきたのだろうか。

ポンパドールで餡バターロールを買って薬局に戻り、薬を頂いて帰宅した。

本日は四千九百歩で階段は2回でした。往きはバスに乗ってしまった。

夕方、細君に呼ばれ貴景勝対志摩の海の相撲を観戦した。ついでにお月様を愛でた。

顔本の広告に『ラブ・探偵事務所』と云うのが現れる。三万九千円で浮気・不倫の動かぬ証拠写真を撮ってくれるそうだ。浮気が男性で、不倫は女性の場合と言葉が使い分けているのか?

秘め事は我に重しや豆名月(小川晴子)

それはそれとして人間は浮気不倫をする生き物だということを体の構造上、具体的には鬼頭の鰓の機能で証明した一文を思い出した。

「最後のオスのマナー - 竹内久美子」中公文庫 楽しむマナー から

《 昆虫のオスの交尾は、早い者勝ちならぬ、遅い者勝ちだ。

メスはオスと交尾するたびに精子(たいていは精包と呼ばれるカプセルに入っている)をため込んでいく。産卵の際には、最後に受け取った精包を優先して受精させ、産む。

よって遅い者の方が断然有利になるのである。

そうするとオスとしては、いかにして彼女の最後のオスになるかが問題だ。どうしたら最後になれるのだろう。

カワトンボの一種では、ペニスの先に返しがついていて前に交尾したオスの精包を掻き出してから自分の分を注入する。これだと必ずしも最後にはならないが、少しでも最後に近づくことはできる。

実を言うと、人間の男のペニスの先に返しがあるのも同じ理由からだ。射精の前に何十回、何百回とスラストする(こする)のは、射精に至るためというよりは前に射精した男の精子を掻き出すためなのである。》

禁断の実のほしき夜蛇の夢(井上ゆたか)

やはり、三擦り半では男じゃない!

願い事-叶えてください。苦しまずに一瞬でというのが願いです。つまり、ポックリです。終った身ですからその“瞬間”は今でも構わないのです。

浮気者で思い出したました。マニラにいたころ、あちらでは浮気者のことを確かパロパロ(蝶々)と言っていました。風情がありますね。

乱心のごとき真夏の蝶を見よ(阿波野青畝)