(巻三十一)月天心どこかできまりいる運命(岡本差知子)

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(巻三十一)月天心どこかできまりいる運命(岡本差知子)

 

10月22日金曜日

 

お願いしていたトイレの便座の修理に設備屋さんが9時過ぎに来た。新しい温水洗浄便座を取り付けてくれるようだ。設備屋さんは黙って仕事をしたいだろうに、彼奴が付きまとって何やかやと口を出し仕事の邪魔をしている。これが私を苛々させるが、前回に比べれば先が見えているので幾分おとなしい。

夕食までに間食するが、大抵は散歩のついでにマルミヤさんで買う餡パンである。今日のように雨で散歩に出られない日の前には日保ちのする甘味を仕入れておくのだが、大抵は“馬糞”と云われる茶色の饅頭である。今日は「シベリア」という名前のついた羊羮をカステラで挟んだ菓子にしてみた。この菓子のことを永忠順氏の随筆で読んで食べて見ようかと思ったのだ。

「ミルクホール - 永忠順」日本の名随筆別巻3珈琲から

《あの時分は牛乳を飲ませる店があちこちにあって、それがみんなミルクホールと称していた。店の構えはどれを見ても同じようで、軒先に無地の白いのれんが下げてあり、それをくぐって曇りガラスの障子を引き開けると、中は多少のちがいはあるが、畳数にして六畳ほどの板張りの床になっていて、中央に白布をかけた大きなテーブルがあり、そのまわりに椅子が何脚が並べてある。

そしてどの店も、ほとんど例外なくテーブルの上に、太い一本足の下の拡がっているすわりのいい素通しのガラスの大きなつまみがついていた。そして、その中に菓子が入れてあるのだが、この菓子がまたどの店も同じで、厚さ二センチぐらいのようかんを、同じ厚さのカステラで両側から挟んで適当な三角形に切ったものと、もうひとつは、落花生をチョコレートで固めたものが、形は亀の子たわしより少し小さくで、上にちょいと点のように赤い飴(?)がついている。》

とある。因みに永忠順氏は永六輔氏の父君だそうだ。

このシベリアという菓子の名前の由来が気になったのでネットで調べてみたが、定説はないようだ。

カステラの語源に諸説秋高し(川崎展宏)

 

BBC

今日から

BBC World Service - CrowdScience, Is Hypnosis a Real Thing?

を聴き始めた。催眠術の話だが、BBCのpresenterの英語が分かりにくい!困った。言葉で書き留めたものはこれまでのところ、0144peripheral末梢、周辺、0545anaesthesia麻酔、anaesthetic麻酔薬、hypnotherapy催眠療法、1103hound out追放

本日は郵便受けまでの一往復だけ。

願い事-静かに叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。

Sometimes it is

better to react with no reaction.

ヰタ・セクスアリス 抄 - 森鴎外」日本の名随筆別巻95明治 から

を読んでみたが、林太郎少年がオカマを掘られそうになる話でコチコチする気にならず。

虫程の汽車行く広き枯野かな(森鴎外)