(巻三十二)黒猫の冬の目にあるニヒリズム(日原正彦)

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(巻三十二)黒猫の冬の目にあるニヒリズム(日原正彦)

1月23日日曜日

風はないが、どんよりとした冬空の午前で毛布、布団は干せず。朝日俳壇を持ってきてくれたが、書き留めたくなる句はなし。

写真は最近撮った黒猫だ。毛並みもよくて野良ではないように見受けられた。

散歩日和では全くないが、午後気分転換に町内を一回りして生協でどら焼3個と特売に出ていたヤマザキのウグイスパン2個を買った。自己のためのみにウグイスパン2個を直ちに消費した。

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2021/03/13/083306

寒さのせいにして間食が多い。結果腹がつかえて足の爪を切るのに苦労している。少し考えないといけない。

細君が九州に居る息子に昨日来メールを入れていたが返信がない。昨日の地震をネタにすり寄ったらしいが、袖にされ続けているらしい。「携帯の調子が悪いのかもしれないから、お父さんからも打ってみてよ。」とのことで“母が3通メールしていますが、返事待ってます。”と送ってみた。しばらくして“ハイです。”だけのメールが細君に届いたらしい。

手を合すごとくケイタイゆつくりと閉じて

返事ね来ることを祈る(高野裕紀)

「ケチをモットーにすべし[抜書] - 三島由紀夫」日本の名随筆別巻75紳士から

を読んだ。冒頭で荷風のケチを褒めている。

〈-ケチの話は、こんなふうに並べると、際限がないが、考えてみると、私の周囲にはどうもケチがよほど沢山ゐるらしい。必ずしも金持ばかりでなく、金がなくても、敢然とケチ道を守つてゐる達人も少なくない。かういふ人の信念の固さは立派なもので、ケチな人と附合つて安心なのは、かういふ人には、まづ、やたらと友だちに「金を貸してくれ」などと持ちかけるダラシのないヤカラはゐないことです。個人主義の城壁を堅固に守つて、決して人を世話せず、人の世話にもならないといふ主義のフランス人が、世界的ケチであることは論理的必然である。永井荷風先生は日本における最高のフランス的ケチであり、ハイカラもここまで行かなければ本物ではありません。シャンソンをうたつて、ベレエをかぶつてゐても、宵越しの銭を使はぬ貧乏性が抜けない限りは、本当のフランスかぶれとは云へない。〉

ケチの随筆で面白かったのは、

『名古屋に多い“シブチン”男-石坂啓

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2021/09/05/130851

細君も名古屋の方には縁がある。多少の化粧はするが自己顕示の為の出費はなくムダは嫌いで貯金は好きらしい。

生涯を妻に頼りて豊の秋(服部康人)

願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。

天国と思ふ布団の中にいる(高橋とも子)

天国へ行けるとは思っていないが、ヌクヌクしているうちに逝ってしまえたら、それは大正解だな!