(巻三十三)時の日や宙に停まる観覧車(松井眞資)

(巻三十三)時の日や宙に停まる観覧車(松井眞資)

 

7月15日金曜日

細君は雨の中を歯の定期検診に出かけていった。予約制だそうでなかなか空きがないとのことだ。その歯医者さんは営業方針を老人ホームへの出張治療中心に変えたので外来診療の日が少ないのだそうだ。

後記の理由で落ち込んだ気分を少しでも持ち上げようとAVを見たけれど心身ともに萎えたまま。瀟瀟と降る雨音が鬱々とした気分を更に重苦しくする。

笑ひ茸食べて笑つてみたきかな(鈴木真砂女)

細君が11時過ぎに買い物もして帰ってきた。生協では欠品になっているセロテープを駅前で買い込んだようだ。懲りたはずの切り落としもまた買ってきた。他に私が悦んだのでTシャツをもう一枚買ってきてくれた。猫のデザインだ。気前よく買ってくれるところを見ると一枚三千円など絶対にしまい。二枚で三千円かな?

Windows8.1の終了通知がきた。何か支援を受けられるのかとNTTリモートサポートに電話してみた。0570で掛ければ繋がり易いのかもしれないが通話料が直ぐに千円二千円になってしまうので有線から0120にかけた。なかなか繋がらなかったが、折り返し登録したら二時間後に電話がきた。直接的なサポートはできないとのこと。問合せ先などを教えてもらう。

願い事-電球が切れるが如くで細君より先にお願い致します。怖くない、怖くない。

東京新聞が拡販用に新聞を突っ込んでいったらしい。「東京新聞の方がセンセーショナルな見出しよ!」と云って読み始めたので「朝っぱらから止めてくれ‼」と遮った。彼奴が鈍感なのか私が過敏なのか知らないが、醜い現実や今後の不安を増幅させる記事に心が沈み、生きているのが厭になり、産まれ出たことを呪う一日を過ごした。

テレビもラジオも聴かないようにしているが、ニュースを読んでいるアナウンサーという職業の方々はよく平気に生きて行けるものだ。

聞きたくも無きこと聞え耳袋(加古宗也)

参考随筆:

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2022/03/26/104005

 

図らずも泣いて出てきた道化の世すまぬすまぬと生きたくもなし(辞世)