(巻三十四)身を曲げて蜥蜴ふり向く親しさよ(横田呂畔)

(巻三十四)身を曲げて蜥蜴ふり向く親しさよ(横田呂畔)

8月4日木曜日

生協に出かけた細君が今朝は涼しくてとても気持ちがよかったと戻ってきた。予報では30度に届かないだろうと云っていた。

11時ころ遠雷が近雷に変わってきた。まだ雨は落ちず。

遠雷や帰りを急ぐわけもなし(拙句)

というのを7年前に捻っていた。

昼にゴミ捨てに出たが、通路に蝉を見た。ひっくり返っていないからまだ生きているのだろうが、もう蟻が体に乗っていた。

昼寝したあと、雨が降りだす前にと3時から散歩に出た。都住2に行くと友達婆さんが猫の食事を用意しているところで腹を空かして待ちきれない太郎がスナックをよこせとすり寄ってきた。花子はおらず、友達婆さんが探していた。食事の用意ができればスナックよりもツナ缶の方がうまいからさっさとお皿へ行ってしまった。

都住3に行くと2匹とも不在だったが、藤棚脇の手すりに腰かけて猫達を呼んでみた。直ぐにそばの階段にサンちゃんが現れ、遠くの階段からフジちゃんがやって来た。食事前で腹を空かしたサンちゃんはいつもスナックが貰える石垣に飛び上がりこちらを見上げてミャーと鳴いた。フジちゃんは鳴き声は大きいがいつも通り臆病に控えめに欲しがる。

猫にも個性があり、太郎とサンちゃんは腹の空いているときと満腹のときでは掌を返したように態度がちがう。満腹でも可愛いのは花子だけで、いつも食い気のフジちゃんは態度に変化がない。パトロン婆さんは太郎よりも花子を可愛がっていたが、その気持ちは分らないでもない。

細君が気にしていたクラスメートから誕生祝が届いた。律儀にしまって置いた商品券を贈ってくれたらしい。外出に不便を感じるようになったのだろうか。それにその商品券は永年のパート勤務を卒業した際に同僚が記念にと贈ったものらしい。

夜になり、本降りの雨となる。雷が近くに落ちていたようだが、7時には上がった。

雷過ぎて猫やはらくなりにけり(はやし碧)

願い事-電球が切れるが如くで細君より先にお願い致します。怖くない、怖くない。

Everything that has a beginning has an ending. Make your peace with that and all will be well.

Buddha

というのを顔本から書き留めた。

終わりに抗うつもりは御座いません。是非ともpeacefulなendingでありますように。

夕焼けやエンドロールは短めに(拙句)