(巻三十七)蓬餅くわへて(漢字)叩くキーボード(瀬島酒望)

8月3日木曜日

(巻三十七)蓬餅くわへて(漢字)叩くキーボード(瀬島酒望)

晴れ。生きていたくないと言っているくせに泌尿器(腎臓)の定期検診に出かけた。9時からMRIなので8時に家を出た。オシッコのタイミングが難しいが7時45分にしたから9時過ぎには25mlの最低量は出せるだろう。

バスで葛飾区役所に至る。昼飯にとんかつ屋に入ろうかと前を通り営業時間とメニューを確認いたす。そこから5分ほど歩いてペンギンクリニックに到着。8時半近くなると早くも暑さが酷しくなる。

クリニック受付で保険証の確認を受ける。指示書を受け取り4階の検査フロアーに上がり指示書を提出。それほど待たずに先ず採血。次いでトントンとMRIとなる。短パンTシャツなので夏は簡単だ。最後にオシッコを25ml絞り出して、9時15分までに検査完了となる。

3階の診察階に下り、指示書を受付に提出。自販機の珈琲飲料で渇きを潤す。いつもに比べ待合室の患者が少ないように思える。テレビでは熱中症での死亡者数や予防・対処法が流されている。(その反対のことをすればよいのだな。)

待合室の空調はやや甘く暑さを感じるが、キンキンに冷えている不快感よりはよい。Wi-Fiが効いているので待ち時間に麻雀などバイトを気にせず遊べる。

異例の早さで9時35分に診察室呼び込み。画像及び数値の所見をうかがう

。大きな変化はなしとのことだが、腎臓に小さな石が発生したとのこと。数値はやや改善とのこと。ジワジワと死んでいくようだが、それは誰しも同じこと。一部の幸運な彼等のようにポックリ御陀仏に当たりたい。

9時50分発の病院シャトルバスに間に合うかと思ったが会計の待ち時間が長く5分差で逸す。区役所まで歩いてもとんかつ屋は11時からだし、5分でも歩く気にはならず、次のシャトルまでの一時間を本院の喫茶コーナーで待つことにした。150円の冷珈琲で一時間近く涼む。菓子パンでもと眺めたがショボくて高い(小さなチョココロネが220円、小さなカツサンド三切れが540円)のでやめておいた。本院内はWi-Fiが効いておらず遊べない。入院中もWi-Fiなしなのだろえかと、アホらしいが先の心配など致す。

バスの出発の10分前にクリニックに戻る。独歩の年寄り、介助者付の年寄り、いずれ我が身だが、逃れようがないのか?

定刻発のバスでリハビリ病院まで戻り、併設薬局で処方薬をいただく。最後に生協に寄り415円のチキンカツ・カレーを購い帰宅。ヒレカツ定食とか海鮮丼でビールなど思い描いていたが、結局しみったれた。と云うか小銭を遣ってそのような物を食したところで愉しくならず、嬉しくらないことは分かっているから、結局その気になれない。生きていることを楽しんでおらず、むしろ呪っているのだから必然と言えば必然だ。

で、そのチキンカツ・カレーを喰って、一息入れて、瞑目を願いつつ瞑想。

夕方、散歩。お稲荷さんに重ねてポックリ御陀仏を御願いした。

猫は、トモが久しぶりにスナックを所望した。クロは珍しくスナックのお代わりを所望した。コンはバテバテでフジは不在。

願い事-ポックリ御陀仏。

なるようになると思へば露涼し(高橋とも子)

と悟れない。凡愚は悟れず煩悶する。