(巻三十八)秋風に万物の影動きけり(大関靖博)

9月10日日曜日

(巻三十八)秋風に万物の影動きけり(大関靖博)

晴れ。朝方久しぶりにタオルケットを手繰り寄せた。空には筋雲霞雲。と秋を期待したが9時を過ぎたらかなり蒸し暑くなった。毛布を干し、洗濯を致す。

細君が生協から戻ったのと入れ替わりでお米ほかを買いに行く。往きにトイちゃんにスナックをあげる。足に絡み付くようにスナックをねだってくる。

で、生協でいつもの猫のスナックを仕入れようとしたがここ数日欠品になったままだ。

細君が俳壇を持ってきてくれた。

クーラーの前に男の仁王立ち(横田青天子)

手を合わすことがたくさん夏の雲(かとうゆみ)

知らぬ間に飯粒こぼす敬老日(釋蜩硯)

を書き留めた。

昼飯を喰って、一息入れて、ダラダラと午後を過ごして5時少し前に散歩に出かけた。

猫たちのスナックを買いに白鳥生協まで歩いた。亀有生協よりは品揃えがあったが、いつもCrispy Kissシーフード・セレクトは欠品だった。で、同じブランドのグレイビ-ソースかけお魚&チキンセレクトを在るだけ(4袋)買い占めた。一袋二百円見当だがもっともっと高いスナックが並んでいた。しかしこれ以上の物を奢る気にはなれない。少なくともトイちゃんは大喜びだし、クロちゃんだって食べてくれる。贅沢になったコンちゃんには跨がれるかもしれないが、そんな奴にはあげない。

生協から修徳経由でクロちゃんの都住へ行くがクロちゃん不在。フジちゃんも不在。

そこから「司」に回る。珍しいことに先客あり。婆さんの客がビールを召し上がっていた。この婆さんは、婆さんにしては珍しく口数が少ない。袖すり合うは、で、その程度の話は交わしたがベラベラ喋りっぱなしという方が多いなか静かな婆さんであった。いつものようにレモンハイでアジフライを頂いた。

店を出たのは6時、すでに街路灯が点っていた。

再度クロちゃんを訪ね愛を確かめた。

願い事-ポックリ御陀仏。とにかく御陀仏。

昨日借りた『日本の名随筆「顔」』を捲っていたら

『男の顔ー開高健』の中に、

生れるのは、偶然。

生きるのは、苦痛。

死ぬのは、厄介。

というのが引用されていた。

共感いたす。残った厄介が手短であることを願うのみ。

「 青春の日々(一部抜き書き)-植村直己」文春文庫 青春を山にかけて 植村直己 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32294909/

を読み返してみた。