(巻三十七)老いてゆく東京タワー風信子(永岡ひより)

8月21日月曜日

 

(巻三十七)老いてゆく東京タワー風信子(永岡ひより)

 

晴れ。郵便局へ特定記録郵便を出しに行く。キビキビしたおばさん局員3人とそうでもない局長さんの特定局。ま、普段は任せておけばよいのです。我が家もそうですが、「あたしが居ないと、あんた一人じゃだめなんだから」くらいに思わせておくのが手綱加減でしょうか。

帰りに生協で水などを買い、駐車場でトイちゃんを呼び出してスナックを振る舞う。喜んで食べてくれる猫にあげた方がやりがいがある。

で、昼前に細君の甲子園が終わった。

 

敗れたる土の熱さよ甲子園(黛まどか)

 

昼飯を喰って、一息入れて、瞑想いたす。覚めて洗濯をいたし、外干しいたす。

細君の健康維持用品にチョーヤの梅酒があり、腹を壊したときに“服用”している。これの200ml瓶がなかなか見つからない。サミットにあった筈だと東部地域病院の先のサミットまで探しに行った。商品の棚はあったが売り切れの様子。サービスカウンターで在庫調べをしてもらったがないとのことだった。

ここまできたのだから足立区東和の「平安」を覗こうと足を延ばしてみたが、シャッターが降りていて昨日20日で店じまいしたとの貼り紙が出ていた。爺さんも疲れたんだろう。今年の冬は何処でおでんが食えるのだろうか?

外ればかりだな~と北口の商店街を歩いていたら「江戸っ子」が店を開いていた。前から在るのは知っていたがこの図々しい屋号が気に入らず素通りしていた。駅前のモツ吟は店を閉めてしまったし、銀座の「串焼本舗」は品質劣化が激しく「里村」はインフレ気味。他に行くあてもないので入ってみた。

ホッピーはないようなのでレモンサワーとオーダーしたらウイスキーハイボールしかないとのこと。で、それにして冷奴とおまかせで4本頼んだ。串はどれも一本百円で煮込みが四百円となっている。まあ、妥当な値段のようだ。働いている人は焼いている兄ちゃんの他は全員高齢者。コントロール・タワーをやっている七十過ぎの婆さんは他の婆さんたちが受けて怒鳴ってくる注文を記録し、焼き物のアンちゃんに伝え、清算もするというメチャクチャに頭を使う任務をこなしていたが、あれはつかれるだろうな~、と感心しながら2杯目を飲んだ。結果千四百円。焼き物は悪くないのでまた来るかといった感じ。

猫は、コン、フジ、クロ。コンにはまた跨がれた。もうコンにはやらずにトイちゃんに回そう。フジは食欲なし。

クロは可愛い。

願い事-ポックリ御陀仏。とにかく御陀仏。死ぬ前に飲んでおかなくては。だが店がいつまでもつのやらである。

『高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選』を読み進んでいるが、少なくともあと3篇コチコチと読みたい作品がある。貸出期間ギリギリになる。

宗教、哲学、科学の随筆を読み始めて5年程経った。もっともっと若いときに読んでいたらどうだったろうか?あまりよい結果は生まなかったのではないかと思う。私のような凡夫にはこの手の書物は冥土の土産に読むくらいが丁度よろしい。

いろんなことがあったが、

「新種の涙 - 池部 良」文春文庫 文藝春秋編巻頭随筆から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32298697/

を読み返してみた。