(巻九)それぞれの距離を保てり浮寝鳥(田浦佳江)

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12月3日木曜日

今朝もトイレのある先頭車両の好位置を確保し、楽しい朝の通勤となりました。
列車が上野駅構内に進入する写真です。
この列車は九番線に入線するのですが、直前に十二番線から発車した取手ゆきが交差するので、これをやり過ごすために鶯谷のホテル街のあたりから徐行する。取手ゆきとすれ違い、信号が変わるのを確認してから少し速度をあげて、幾つものポイントを通過して、九番線ホームに進入し、駅務員、交代運転手・車掌、清掃員の敬礼やお辞儀を受けながら減速し、停車位置に止まる。
やはり駅といえば上野駅に限ります。終着駅の優雅さをなんとか保てているのは、上野駅と遥か彼方の門司港駅稚内駅でしょうか?いい雰囲気を残していたと記憶しています。

秋雨や線路の多き駅につく(中村草田男)

さて、いよいよ忘年会シーズンに入りました。
私は二度目のお勤めでもあり、また世間さまとの付き合いも疎にしょうとしているので、忘年会は三回だけです。

老いてゆくものの作法を心得てひっそりと微かにありし老鶏(斎藤史)

もう、老人でありますので泥酔ということはありませんが、
娘の眼から見た泥酔した父の句が二句書き留めてありました。自戒と皆様への注意喚起の意味も込めてご紹介します。

満月や泥酔という父の華(佐川啓子)

焼酎のただただ憎し父酔へば(菖蒲あや)

第二句に深い愛情を感じますねぇ。父憎しとは言いません。父を変身させてしまう酒が憎い。
芝浜にも、娘が父の酒を諌める場面があったなぁ。