(巻十二)コーヒー店永遠に在り秋の雨(永田耕衣)

9月2日金曜日

時間調整のため書店に入りNHK短歌の立読みをいたしました。
巻頭名歌の

わたつみの豊旗雲に入日射し今夜の月夜さやけくありこそ(天智天皇)

年を経て君し帰らば山陰のわがおくつきに草むしをらん(正岡子規)

を盗もうといたしましたがとても覚えてきれず、購入いたしました。


捲っておりますと今月のお題「映画」の入選歌がございまして、いわゆる新作は好まないのですが、

名画座のヘップバーンに恋をして会話学びし渋谷の街に(大和嘉章)

を初め、なるほどと共感する歌がぞろぞろとございました。

また、旗雲やおくつき(奥津城)など言葉を勉強するには短歌の雑誌も読まなくはと実感いたしました。

お題が「映画」でしたので、

佳作座の幕に絡める愛欲の闇に吸われし十九の心(潤)

など不届きながら添えさせて頂きました。