(巻十四)もつ焼きの煙る神田の残暑かな(堀田福朗)

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5月1日月曜日

ジーンズの尻美しき五月来ぬ(野田哲夫)

2日休めば9連休になるが、海外旅行に行くわけではなし、そんなに長く休んでもかえって疲れる。それに有給休暇は半日づつ午後に頂き、都内散策に参りたい。

紫陽花の午後はさしたる用もなし(山口康子)

紫陽花は白山神社に見に行こう。

その前に、堀切菖蒲園にに行こう。堀切菖蒲園は改良工事で休園中とのことだが、特に見頃の5月10日から6月25日の間は特別に公開するとのことだ。

この歳で月々給与を戴けることは誠にありがたい。我輩は有難いと給与明細書を細君に渡しそれで終わりであるが、細君は明細書をしっかりと点検しているようである。そして今月の給与からは雇用保険料が差し引かれていないが、それは“齢”のためかと質問が来た。

その質問をHRに尋ねたら、“歳”のためだと答えが返ってきた。

ジャンパーを椅子の背に掛け六十五(鈴木鷹夫)

ゴールデンウィークの間(はざま)を通勤したご褒美に神田コーラクに寄った。店の前には神田祭のポスターが掲げられていたが、店の中では大将がスワローズの応援法被を着て昨日の勝利を祝っていた。
開店早々の店内には常連が二人いて、テレビの大阪刑務所高齢常習犯受刑者レポートを見ながら、コップ酒をやっていた。人間、慣れた環境の方が塀の内側であっても過ごしやすいのであろう。このコーラクに立ち寄るのも習慣病と云えば習慣病である。

老衰で死ぬ刺青の牡丹かな(佐藤鬼房)