(巻十四)鯛焼は鯛焼同士ぬくめ合ふ(大牧広)

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5月3日水曜日

この町の床屋も最後かと思いながら、頭を刈ってもらった。

理髪師に頭預けて目借時(斎藤秀雄)

歯医者・医者と診ていただいた先生とは気心が通じているし、“勘定”の見当がつくので先生方に診ていただけるうちは足を延ばそうと思うが、理髪店までは手が届かない。そもそも飲み屋がない町なので行き付けの飲み屋はない。最後の一年、町内会には多少の縁をもったが、所詮流れ者である。

憲法記念日でニュースは改憲護憲であった。改憲論者の思想先行の改憲論にも護憲論者の理想先行の護憲論にも馴染めなかった。思想先行は右も左も嫌でござんす。
世の中変わり、思想や理想ではなく国の運営上改憲が必要かどうかと云う真摯な議論となってきたのか。

盆波や船渠(ドック)の中の自衛艦(二又淳子)

現実を踏まえた安全保障と国家運営のための賢者たちの冷静な憲法議論かと思ったら、抱き合わせに高等教育無償化も憲法改正案に入れると云う。
正々堂々と議論をすればよいものを、と思う。

綺麗事並べて春の卓とせり(櫂未知子)