(巻十七)門近く酒のいばりすきりぎりす(木下杢太郎)

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11月27日月曜日

月末が近づいてガラホのデータ容量使用残に警報が点りました。

相撲も終わりましたので寄り道せずに帰宅いたしました。早帰りもあまり歓迎はされないだろうと思いつつ帰宅したのですが、さにあらず。
先ずはカーテンの不具合の修理、肉じゃが鍋の洗い物と実務が続きました。さて食事の席につきますと朝日俳壇歌壇をもってきて、“母”を詠んだ三首を「いいわよ、いいわよ!」と読みにけり、でございます。

母の夜は髪の油で針仕事風呂はいつもお仕舞だった(笠井一郎)
お母さんて疲れないんだと思ってた自分が同じ年になるまで(伊藤実優)
食品と洗濯物を送り合う母と息子の物々交換(道岡加津子)

特に第二首が心を打ったようでございました。私どもが晩婚だったため、息子の出産のときに義母は七十を越えておりましたが手伝いにきてくれました。細君はまだそこまでには至っておりませんが、「あの年でよくやってくれたは!私は今でも、もうできないわ!」と母への感謝を新たにしたようでした。

わたくしの方は俳壇から、

秋晴や心にかかる雲ひとつ(モーレンカンプふゆこ)

を書き留めました。

兎に角、細君の努力を感じさせない努力で会話の、一方通行とはいえ、途切れない温かな夫婦でございます。