(巻十九)美しき人は化粧はず春深し(星野立子)

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8月21日火曜日

細君の従者(footman)として池袋西武デパートの9階にある眼鏡売場にお供いたしました。1ヶ月以上前に検眼し出来上がっていたのですが、暑さ厳しく取りに行かなかったようです。
店は10時開店ですが、そのずいぶん前に到着し開店を待ちました。入口前に立ててある案内板を見ると店内は写真撮影禁止になっています。そうなんですね!
細君が眼鏡売場で微調整に時間を要している間に屋上に上がり、喫煙所で一服して屋上の写真を撮りました。屋上も定義上
は店内で写真撮影は禁止されていると解釈するのでしょうが、一撮しました。

眼鏡売場が終わると三省堂書店があるはずだから案内せい、との下知でござる。
地下1階に降りて地下通路で三省堂書店に入り、畠山なんとかの若様なんとかという娯楽本位の文庫を買ったようだ。続いて児童書のコーナーに連れて行けと云うのでお連れした。最近はこの手の気楽に読む本が増えてきたが、本棚には手垢のついた手強い作品が並んでおります。
私は洋雑誌売場でThe Economistを買った。1360円である。定期購読を止めて一年半になる。定期購読しても毎週面白い記事があるわけではない。そこのところが問題である。今週号に関しては、少なくとも二つの記事をコチコチ読みしたくなった。それらは:
Philosophy brief - Liberal thinkers - Alexis de Tocqueville “The French exception”
Briefing Land-value tax - “On firmer ground”
の二篇であります。
他にも数篇ありますので歩留まりはthe Japan Timesの別冊のthe New York Times International よりよさそうです。

昼飯は簡単に喫茶店でサンドイッチで済ませた。とにかく早く戻って昼寝をしたいと云うのである。
どこのデパートでも同じだが、客がいるのは地下の食品売場だけです。

今日のコチコチ読書ですが、「遠野物語・解説 ー 山本健吉」を読み終えた。次に読むものは「世阿弥の《風姿花伝》について ー 立原正秋」角川文庫 男の美学 からに決めた。

散らは散れ花こそ春の物狂(正岡子規)

ではあるが、堅いものを続けて読むのはキツいので、
「焼き鳥の串の業績を讃える ー 東海林さだお」文春文庫 タコの丸かじり から
を挟むことにした。

“ぼくは改めて、目の前の三本の焼き鳥を、全部串からはずしつ皿に並べてみた。
すると、とたんに、それまで堂々三本の威容を誇っていた焼き鳥は、なんともつまらぬ、平べったくだらしない食べ物に変貌してしまったのである。鳥、ネギ、鳥と、順序正しく並べられたまん中を貫く一本の串、これが焼き鳥全体に秩序と威厳を与えていたのだ、全体をキリリと引きしめていたのだ。”

食べたかず串で数へて焼鳥屋(鷹羽狩行)