(巻二十)姑の手の冷たかりを竹の秋(中村昭子)

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10月24日水曜日

細君が歯科へお出かけになり、私めもお解き放しになりました。人足寄せ場に三時まで戻ればお咎めなしとのお沙汰である。


今月の明日までの小遣いが一万六千円残ったので、神保町へ出掛けることにした。
三省堂エコノミスト誌を仕入れ、他に文庫本を仕入れたいとの意図である。
先ずは亀有駅で残額千六百円となったSuicaに一万円チャージした。これは来月への先払いになるが、来月に余裕が生まれる。
亀有から新御茶ノ水までは20分ほどである。
小川町の交差点の出口を出てまだウイタースポーツ用具店がポツポツ残っている靖国通り駿河台下に歩いた。
駿河台下にある三茶書房のワゴンを皮切りに物色を始めたが、いきなり当たりが出て、

『91年版ベスト・エッセイ集(文春文庫)』
『読書という体験
- 岩波文庫編集部編(岩波文庫)』
『帝国ホテルの不思議 - 村松友視』*“み”が出ません。

を各三百円で仕入れた。
ついで、隣の三省堂に入り二階の洋雑誌売場でエコノミスト誌を仕入れた。
三省堂も変わった。私が高校生の頃は教科書や教科書準拠のアンチョコと受験参考書が幅を効かせていたが、今や跡形もない。当節、わざわざ本屋に足を運ぶのは絶滅寸前の世代だけだろう。いつ無くなるか?
思い起こせば、三省堂の地下のビア・レストランで細君になる人にプロポーズすることになったのでした。
古本屋街はこの週末、26日金曜日から恒例の古本祭りだそうで飾付けが整い、売り出し用の路上本棚の造作が進んでいた。

欲しいものの仕入れは終わったが、神保町交差点を渡り三崎町交差点まで歩き、店先のワゴンを点検した。
ではあるが、ほぼ満腹状態となると文庫の探し方も弛む。
それでも、

『日曜日の万年筆
- 池波正太郎(新潮文庫)』

が108円で出ていたので、これはありがたくいただいた。

昼飯昼酒を楽しもうとの魂胆もあったが、カレー屋、揚げ物屋、珍奇なラーメン屋が目につき、おまけに昼飯どきで“さぼうる”までもが店頭に列を成していた。どこも“思索に耽りながら一杯”と云う環境にはないようなので神保町での昼酒はやめにした。
上島珈琲で一服して新御茶ノ水駅に戻り、結局は亀有の“ときわ”に戻り落ち着いた。

帰宅して酔いを冷ましているところに渡辺さんから電話が入り“土曜日にクラス会だから、来いよ。”と云う。
中学時代を懐かしむつもりはないので、“みなさんによろしく。”とお断りした。

月光や気恥かしきは過去すべて(伊藤寿子)

今日のコチコチ読書、

和文

「アーロン収容所・まえがき ー 会田雄次」中公文庫 アーロン収容所 から

英文、

Machine learning - A sense of curiosity is helpful for artificial intelligence (The Economist September 1st 2018) 人工知能に必要な好奇心

和英ともに進まず。