(巻二十二)白魚にあはせて燗をぬるうせよ(丸谷才一)

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4月28日日曜日

二人仲良く柏まで出掛ける予定であったが、が喉の調子がよろしくないと言い出して外出取り止めになりました。

そんなところへthe地方都市にいるから帰ってくるとのメールが入りましては狂喜乱舞でございます。
蒲団を干したりシーツを洗ったり、牛肉を買って来いと言い出したりでございましたが、小一時間で少し冷静になりました。

薫風や息子帰にけり葉の騒ぐ(潤)

の関心と注意力がに向かってくれましたのでは一人で我が家を脱出できた。そこで江戸川を渡り柏マルイで催されている古本市に出掛けた。

江戸川の半分は千葉空に鴨(武田伸一)

先ずはから頼まれた毛布カバーを高島屋で買う。サイズ・色ともご指定の品がありホッとした。ふと見ると同年輩の夫婦がベッドを選んでいる。選んでいるといっても二つくらいしか置いていないのだが、寝心地を試されている。百貨店でそれが並んでいるのだから不思議なことではないが、デパートでベッドを買う人もいるんだと感心いたした。あたしなんかもそうなんですが、デパートが無くなると困るんですよ。多分、毛布カバーなんかネットで簡単にかえるのでしょうがデパートなんかに来てしまうわけです。

の買い物が済めば後は自由時間です。
高島屋の反対側、東口にあるスカイプラザの地下にある浅野書店に句帳に愛用している手帳を買いに参りました。
ショック!浅野書店は消滅し百均になっておりました。
文房具と云うのは馴染まないと使えないからなあ。句の元帳にしている手帳の備蓄は2冊ですからあと三千句くらい書き留められる。余命と相談ですが、汚さない限り大丈夫でしょう。

本屋減り喫茶店減り陽炎へる(福地秀雄)

続いて、マルイの五階で催されている古本市に向かった。本屋さんが消えて文庫本が手に入れられなくなるという危機感から7冊も買い込みました。しかし、本は落ち着いて選んで当たりがこなければ坊主でいいくらいの気持ちでないとだめだな。

水元や坊主覗ける白日傘(潤)

帰宅して捲り直したら三冊はお蔵になりました。読みそうなのは

「落語通談 - 野村無名庵」(中公文庫)
「落語美学 - 江國滋」(旺文社文庫)
芭蕉 - 安東次男」(中公文庫)
「「おたく」の誕生 - 別冊宝島編集部編」(宝島社文庫)

です。

文庫漁りを終えて、再び江戸川橋梁を渡り亀有に戻り“ときわ”でカキフライで一杯やって昼食をいただいた。