(巻二十二)主婦の座に定年欲しき十二月(塙きく)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

5月17日金曜日

もそう申しております。

打ち合わせが金曜日の午後にセットされましたので出動となりました。
出動前に“ときわ”に寄り鯵フライで昼食といたした。出動前にホッピーと云うわけには行かないので瓶ビールにいたした。

アジフライにじゃぶとソースや麦の秋(辻桃子)

あまり愉快ではない打ち合わせを終えて亀有に戻り、憂さ晴らしにまた“ときわ”に寄った。
寄る年波でホッピーにすると酔っぱらって、後は寝るだけになってしまう。そんなわけで晩酌も瓶ビールに切り換えて、つまみは鰯の刺身をいただいた。

ほろ酔いで店を出て空を見上げるとまだ薄明かるい空に丸い綺麗なお月さんでございます。
早速にメール致しますと、日曜が満月よと返信がございました。

豆を煮る妻よ厨の灯を消してこの月夜見のひかり浴ぶべし(由田欣一)



「世捨人の文学 -車谷長吉新潮文庫 百年目(新潮文庫編集部編) から

を読み終えました。
車谷氏の世捨人の定義はの世捨人観を変えました。

《 以上、永井荷風尾崎一雄吉行理恵の小説について、世捨人の精神の姿を見て来たが、世捨人の文学とは、贅沢さえしなければ、最小限喰うて行くには困らない金や家があること、つまり世俗のただ中へ出て働く必要のないこと、知的センスがあること、無常観というようなものがその底にあることなどが特徴として挙げられる。これはいにしえの世捨人・西行吉田兼好などにも通ずる条件である。
私は若い時分から西行を心に留めながら、金も住む処もなかったことが原因して、常に世俗の中で働きながら文章を書いて来た。つまり「贋世捨人」としてしか生きて来れなかった。》

なりてえ~。