(巻二十三)行く先は行き着くところ春の雪(小山内豊彦)

f:id:nprtheeconomistworld:20191116074116j:plain


11月15日金曜日

本日の句

行く先は行き着くところ春の雪(小山内豊彦)

をもちまして暑い盛りに始まりましたこの巻二十三の読み切りでございます。
追って、巻二十三を一挙掲載いたします。

地球

One paragraph essay clubに一名加入しました。あたしを含めて9人です。まだメンバーからの投稿はありませんが、そのうち来るでしょう。旗揚げに付き合ってくれたマダガスカルのRaさんがよくフォローしてくれています。

そのうちと言はれ沙汰なし水中花(緒形啓一)

コンセント

台所の蛍光灯が一本切れた。入居した二年半前にURが取り換えたが、その三本のうちの一本が切れたのである。後の二本はなんとか永らえているが、成人女性が三本纏めて交換してしまいましょうと決断し、そのようになった。
おそらく、その三本の蛍光管は同じ時に同じ場所で製造され、同じ流通経路を歩んでわが家まで来たのだろう。そして三本のうちの一本が他の二本よりも早くその“管生”を終えた。
永らえた二本は暫くは予備品として保管しておくことなり、彼らは老後に入った。

音のして電球きれし花の冷え(麻田すみえ)


成人女性

成人女性が云うに、“何年か経つとなんで蛍光管があるのか判らなくなるから、ここまでの経緯をメモにして貼り付けておかなければいけない。あんた書いてもってらっしゃい”ということになった。

以下はメモで、( )内は成人女性の添削であります。

①入居時はURが設置した状態。
②入居後半年以内のに不具合により天井取付具と蛍光管三本をURにより交換。(交換された蛍光管は日立製)
③その後の某年某月、②で交換した蛍光管のうち一本(日立製)が切れ、交換(パルック)した。
④令和元年11月15日、一本(日立製)が切れる。三本全部を(パルック)交換した。前記③で交換した一本(パルック)は予備として保管し、他の二本(日立製二本)は廃棄した。

確かに物品の特定という点では成人女性の加筆指示はごもっともでございました。偏差値55は63に頭が上がりませんよ!

廻されて電球ともる一葉忌(鷹羽狩行)

本

Hot desk, cold comfort  The Economist September 28th 2019 オフィス デザイン フリー・アドレス デスク

を読み終えました。
まず、架設電話がなくなったことが大きいですよね。それから、文書を“書く”ことがなくなりましたから書くための場所が要らない。参考資料や文献なんかがパソコンの中だから資料を広げる場所も要らない。
どこでも仕事ができちゃうから、どこでもいいでしょ?いいね。



御悔やみサイトを覗く覗き趣味があります。

今日、久しぶりに覗いたら、山谷初男さん(享年八十五歳)と中山仁さん(享年七十七歳)が報じられていた。
山谷さんの芸歴はNHKの大河『国盗り物語』から紹介されているが、日活の文芸ロマンポルノ『四畳半襖の下張り』にご出演されていたのではないかと思います。
中山さんはあのテレビ時代らしい二枚目でしたね。

お二人とも、別に早すぎたわけではないし、一応訃報がメディアで扱われるだけのステイタスは保持されたわけですから、よかったね!でございます。