(巻二十四)敵ばかりわれには見えて壮年と呼ばるる辛きこの夏のひかり(永田和宏)

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(巻二十四)敵ばかりわれには見えて壮年と呼ばるる辛きこの夏のひかり(永田和宏)

11月26日火曜日

あの永田氏でも本日の歌のような心境にたち至るのかと思いながら、寒い朝の出勤でございました。

出あひたるマスクの上の憎悪の眼(松尾いはほ)

このブログは“はてな”さんの無料ブログですから、広告が入るのは当然ですが、胸の大きなアニメのコマーシャルなんぞが出てきますと場違いな気もいたします。このブログには葬儀社とか墓地販売の広告がよろしいのではないかなんて感じますね。

その時は家族葬でと生身魂(安田俊明)

パソコン

何しろ小さな所帯なのでこじれると面倒です。
面倒くさくなったらバイバイですよ~ん。
それにパソコンは言うこときかないし!
ついでにタクシーはつかまらない。霞が関から六本木まで乗りましたが、今や流しのタクシーは死語かな?雨のせいもあるのでしょうがタクシーが来ないのです。余裕を持って出たのですがギリギリでしたよ。
アプリの展開で運転手さんも流して客を拾う必要がないわけで環境面でも経済の面でも合理的ではあります。

アベックも死語のひとつや浮寝鳥(深沢ふさ江)

ラジオ

FM葛飾で鉄ちゃん番組を寝ながら聴いた。もっぱら使用された車両の型式とそれらの特徴についての蘊蓄でしたので、本物の鉄ちゃんではないあたしにはややモタレタ内容でした。

本

「池袋三丁目に移転 江戸川乱歩」中公文庫 文豪と東京 から

を読みました。本当の雑文です。三百五十坪の屋敷というのはあたしには想像すらできません。現在64平米です。

《 池袋の家にも昔風の土蔵がついていた。実はそれが気に入ったのである。地面も広く三百五十坪あり、平屋建てで、八、六、六、四半、四半、四、三、三、二、の十室に湯殿。土蔵は二階建てで述坪十五坪であった。家賃は月九十円、大きな門がついていて見かけもなかなか立派であった(但しこの門は後に戦災で焼失した)庭木も豊富であった。私は土蔵の階下に、車町の洋室の書棚を運ばせて取りつけ、例の彫刻のある大机もそこに置いて、数年の間はこの土蔵の中を書斎に使っていた。夏は冷々してよろしいが、冬は寒いので、反射式でなく、動力線を引かなければ取りつけられない、環流式の電気暖房を設けて、寒さを防いだ。》