(巻二十五)死ぬまでの一千万歩桜かな(橋本七尾子)

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(巻二十五)死ぬまでの一千万歩桜かな(橋本七尾子)

6月6日土曜日

細君と共に息子の奨学金の保証人になってくれていた義弟宅を訪れ、完済を報告してお礼を申し上げた。

図書館で予約システムを覚えてみた。この地域図書館にある蔵書は貧しいがこの区の図書館システム全体では結構揃えてあるようだ。

岸田秀土屋賢二で在庫を調べたらそれぞれ20冊ほどのリストが出てきた。

『死ぬ瞬間-死とその過程について - エリザベス・キュープラー・ロス』を予約してみた。何と“死の瞬間”を九人が待っているらしい!

たのしみはそぞろ読みゆく書の中に

我とひとしき人を見し時(橘曙覧)

願い事-叶えてください。静かな心で逝きたいのでよろしくお願いいたします。

死ぬまでの一千万歩桜かな(橋本七尾子)

を実につまらなく鑑賞してみると、

つまり、一日一万歩歩くと余命は千日であり、五千歩だとニ千日になり、千歩だと一万日になり、歩かな

いと?

こちらで調節できるとしたら何とすばらしいことだろう。

死ぬまでの一千万歩桜かな(橋本七尾子)

この句にはそう言う虚構が含まれているからいい句なのだろう。

本日ニ千七百歩