(巻二十八)夜長なほ長かれともの書きしころ(鷹羽狩行)

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(巻二十八)夜長なほ長かれともの書きしころ(鷹羽狩行)

12月26日土曜日

今日から巻二十八です。この巻が終わるころはもう春でしょう。

If Winter comes,

can Spring be far behind? - Shelly

子供電話相談室を聴きながら昼飯をいただいた。科学者が「なぜ台風は反時計回りに渦を巻くのですか?」に悪戦苦闘していた。

転結のあたりで渦となる流れ(新畑ひろし)

黒板、今は白板か、があれば説明が楽なのだが、この種の事象を言葉だけの説明で理解を得ようとすると大変だ。商流とか取引関係図を白板に描きながらだと理解が早いが、同じことかな。

秋晴や宙にえがきて字を教ふ(島谷征良)

そう言えば、その話が10年後の税率にまで及んだ。十年先まで今日の社会システムが持続するという前提で皆さんいらっしゃるのなら、それは結構なことだ。悲観論者としては幾分か暗い気持ちが和らいだ。

革命は遂に起らず寒椿(新納科村)

写真は昨日乗った常磐線の上野行き先頭車からの一撮である。常磐線中距離列車は通常15両編成だが、昼間の時間帯には10両編成が走ることがあり、乗り合わせ列車は10両編成であった。10両編成だと駅によって停車位置が15両編成よりも手前になることがある。北千住、南千住は15両編成と同じ位置が先頭車の停止位置だが、三河島は改札が一ヶ所で上野行きの場合は後方になる。そこで列車は5両分手前で止まる。駅ごとに停車位置が前か後ろかを確認しなくてはならず、私のような集中力が持続しない者が運転席に座ったら行き過ぎてしまうことは必定だ。とそんな余計な心配をしながら上野までの汽車旅をいたした。

この駅の階段多し十二月(藤原まき)

3時45分ころ、細君が「ラジオでお父さんの葬式の唄を流している。これでいいんでしょ?」と呼びにきた。台所へ聴きに行くと泉谷しげるさんの『春夏秋冬』が流れている。確かに、お経の代わりにみゆきさんの『時代』としげるさんの『春夏秋冬』を流してくれと言っている。「でも、歌詞の最後は“はじまる”になっているから、また生まれ変わって出てくるわけね、輪廻か。」と細君が云う。それは困る。“今日ですべてが終わる”のところでスイッチを切ってくれ、と申しておいた。

死にぎわの恍惚おもふ冬籠(森澄雄)

願い事-叶えてください。『願はくは』春にしてください。どう見ても早めに切り上げた方がよさそうだ。

熟柿皆承知年貢の納め時(高澤良一)

本日は三千八百歩で階段は1回でした。