(巻二十八)ストレスは吐き出すものと鵙高音(物江晴子)

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ストレスは吐き出すものと鵙高音(物江晴子)

12月30日水曜日

細君は生まれ変わるつもりのようで、小鳥に生まれ変わりたいとか言い出した。(生まれ変わるとすれば鵯だろうと思う。百舌鳥かな。)

小鳥も楽じゃないと思うよ。雀の巣なんかはしょっちゅうカラスに殺られて食べられてしまうらしいよ、と注意しておいた。

白鳥や空には空の深轍(高野ムツオ)

昼飯は一緒になるがラジオがうるさい、苛立たしい。流れてくる音楽は我慢できるが、垂れ流されてくる駄弁りに苛つく。テレビもラジオもしゃべりを無くせば視聴者が戻って来るのではないか。やはりラジオはBBCだ。何を言っているよく分からないから苛つかない。やはりラジオはFM葛飾だ。年末は音楽しか流せない。

年用意:

老い二人だから大したことはしない。今年の新たな手抜きは、

キントンの 栗を省きて 年用意

ということになった。元々キントンはどうでもよかったが芋を練ったものならなおさらどうでもいい。私は煮物用のニンジンを花の型を抜いてねじ梅に拵え、ニンジンと大根をマッチ棒のように切って紅白膾用に仕立てた。他に田作りと黒豆と蒲鉾かな。鶏を焼いたものも出てくるらしいが、大したものではない。

しかし、病みも倒れもせずにここまできたのだからありがたいことだ。

俳句:

「初暦」を詠んだ句はいくつか書き留めてあるが、「古暦」が季語とは知りませんでした。探してみた書き留めたくなる句がいっぱいあった。

古暦とはいつよりぞ掛けしまま(後藤夜半)

古暦人は忘るる知恵もてり(成瀬櫻桃子)

息災に年金暮し古暦(芦川まり)

此の年を憎しと思ふ古暦(篠田純子)

本日は三千八百歩で階段は2回でした。

願い事-叶えてください。病みも倒れもせずに逝かせてください。