(巻ニ十八)つじつまの合わぬ話や蜆汁(石田香枝子)

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(巻ニ十八)つじつまの合わぬ話や蜆汁(石田香枝子)

1月17日日曜日

暖かい日のは一日だけで又冬に戻った。

彼奴が定期的に部屋に入ってきて窓を開け放ち、せっかく体温で温めた空気を外に只で出してしまう。換わりに外の冷たい空気を取り込んで善行をしたようなことを言うので甚だ迷惑をしている。少なくとも自室では化石燃料を消費していない。それほど気密性が高い部屋ではないのだから換気の必要はないだろう。

とにかく、部屋に入ってくるとなんやなかやとケチをつける。今日は延長コードにケチがついた。コンセント(アウトレット)から机まで、1米半くらいあり、携帯の電源コードが届かない。それほど長い延長コードは要らないと思い1米ほどのコードで繋いでいるが、その末端のソケットが窓の真下になり彼奴の窓の開け閉めの際に足元にあると文句を云う。 

散歩:

そんな訳で散歩ついでに生協により三米の延長コードを仕入れた。そうしたら今度はコードの張り方でブチブチ言っている。人生の終わりの方で我慢我慢と云うことになり申した。

次々と難癖つけてちやんちやんこ(宮嵜亀)

本日は三千六百歩で階段は1回でした。

朝日俳壇:

朝日俳壇賞の発表があり、高山れおな氏の選で鹿児島の青野迦葉[かよう]氏が選ばれていらっしゃった。

入賞句は

冬帝に拳かざして島噴けり

でございまして、おめでとうございます。

今日は以下の句を書き留めました。

ゆく年を封じ込めたる餃子食ふ(楠田英明)

幾万が身を占ふや冬の星(朝広三猫子)

躊躇[ためら]ひて点る街灯暮早し(田中芙美子)

願い事-叶えてください。餃子を食いたい。

夕飯のおかずに蕪とガンモドキの煮物が出た。これはこれで美味い。

味無きをよしといふなり蕪蒸(宮津昭彦)