(巻二十八)齢にも艶といふもの寒椿(後藤比奈夫)

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(巻二十八)齢にも艶といふもの寒椿(後藤比奈夫)

2月4日木曜日

朝家事:洗濯と毛布干し。

春一番が吹くとか吹かぬとか。細君は既にして花粉を飛来を怖れている。

読書:

「「小鯵の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活 - 川本三郎岩波現代文庫 荷風と東京(上) から

を読んでいる。

《「断腸亭日乗」にも実は、食事の記述は思いのほか少ない。食事をしたことは書いてあるが、どんなものを食べたかの詳しい記述がない。あれだけ山形ホテルや、カフェー・タイガーに通って食事をしていながら、その日何を食べたのかの記述はまったくない。このことからも、荷風が食べることに谷崎のような情熱を持たなかったことがわかる。

「女中のはなし」(昭和十三年)には荷風自身を思わせる先生が出てくるが、彼の朝の食事は、「焼パンとコーヒーと、西洋独活[うど]の罐詰」とごく簡単なものである。これなど、荷風が洋風の朝食を好んだからというよりも、一人暮しの身には、ご飯を炊いたり、味噌汁を作ったりするより、パンとコーヒーと「西洋独活」(アスパラガス)のほうが簡単だからという理由からだろう。ここでも荷風は、食に関しては、快楽主義者というよりは、合理主義者。》

だそうだ。

ついでに生かされているような者ですから、ついでに飯を喰っているわけで何でもいいわけです。幸いなことに粗食であっても美味しくいただけている。

散歩:

駅前の図書サービスカウンターへ参り、4冊借りてきた。めぐりあいだから好みに合わないこともある。大枚はたいて買ったなら悔やまれるが区立図書館でただで読ませてくれる本だから、まっ、いいか。

コチコチした随筆をデータベースに写したのは正解だ。気の向いたときにその場で読み返せる。『続読書-開高健』を読み返してみた。

本日は五千四百歩で階段は2回でした。

春一番は吹いたらしい。

春一番見かけ倒しも芸のうち(佐藤鬼彦)

願い事-叶えてください。平均なんてあまり意味はないが、もうマイナス一割には入りました。プラス一割なんて絶対に嫌だ。