(巻三十一)梅雨寒や外に追はれて煙草吸ふ(加藤昌親)

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(巻三十一)梅雨寒や外に追はれて煙草吸ふ(加藤昌親)

12月18日土曜日

冷え込みが厳しくなってきた。4時ころに一度目が覚めてトイレに行ったのだが、急いで済ませて寝床が冷めてしまう前にさっさと蒲団の中に戻った。7時半に起きて血圧を測るが今朝はオーバーシュートだ。顔本にも積雪の写真が多く寄せられていて岐阜の方も積雪だそうだ。

待つていし今日の寒さでありにけり(ほりもとちか)

添え書きで困っていた元上司で高齢独居のS氏には「平穏無事に過ごしております。ありがたいことに退屈に過ごしております。」と書いた。

午後の散歩で年賀葉書を投函し、二丁目の路地を伝って亀有銀座に入り、リリオの7階に上がって駅前の俯瞰写真の一撮を試みた。眺望はよろしく、冬晴れで雄大な富士山も見えた。が、窓ガラスに己の顔や手が反射してしまい上手く撮れない。亀有駅を特急ひたちが通過するというシャッター・チャンスを得ながらもこんな写真になってしまった。

富士見ゆる窓は塞がず冬構え(小沢昭一)

リリオを出て、Beansの中を歩いてみた。テナントの二軒ほどが食品関係から雑貨屋に替わっていた。八百屋、魚屋、肉屋は健在だが北口の東部地域病院の先にはサミットができたと云うし、高架下のマーケットとして存続できるのだろうか?細君は、少なくとも魚屋に関しては生協とは比べ物ならないくらい品がよいと言っていて、病院や美容院で駅前まで来たときはここで魚を買っている。値段が高くて品がよいのならそれまでのことだが、値段はそれほど変わらないのに鰤や真鯛などは身が厚く美味しいと言っている。

Beansを北口へ出て、もつ吟に立ち寄る。土曜日だから開いていたが、今日は客がいない。店員は外人が一人で、厳つい顔のくせに愛嬌のある青年は今日は一人で頑張るのだと言っていた。

帰りも亀有銀座から二丁目の路地を戻り、生協に寄り、マルミ屋により、帰宅した。

毎日毎日同じようなことをして無為に時を過ごしているがこれが幸せとも云えるなあ。

願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。いつか終わるのだから、終わるのはいつでもよいが、苦痛は勘弁して貰いたい。ダラダラも御免だ。まあまあの、いい人生だったと満足してス~ッと逝きたいものだ。