(巻三十七)涼風や破れることもある血管(池田澄子)

7月24日月曜日

(巻三十七)涼風や破れることもある血管(池田澄子)

晴れ。鳥と蝉が絶叫。それに起こされる此処は住処として悪くはない。朝家事は掃き掃除とシーツの洗濯。強い日射しと適度の風でシーツがよく乾いた。陽当たり良くて風通しが良いのだから借家だが住処として悪くはない。昼飯喰って、一息入れて、瞑想を試みたが耽れず。

やがて死ぬけしきはみえず蝉の声(芭蕉)

5時から散歩に出かけたが、早すぎて暑すぎた。猫たちは居たが食欲なし。あの食い気のフジですら二袋目を欲しがらず。

願い事-ポックリ御陀仏。稲荷の小さな賽銭箱が私の十円玉で詰まってしまった。キツネもスナックを欲しがらず。酷暑はほかの動物たちを無欲にする。

河童忌で、

「眼中の人 - 久世光彦新潮文庫 百年目 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32307446/

を読み返してみた。

兎も片耳垂るる大暑かな(芥川龍之介)