句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻六)」
寒雷に若き巡査が照らされて孤独に耐える深夜の交番(飯島幹也)
昼休みに、久しぶりに小林克也さんのFMに合わせたところ、
美空ひばりさんの「川の流れのように」が拾えました。
愛の賛歌とかもめは拾ってあるので、あとは時代だ。
一昔まへにすたれし流行唄(はやりうた)くちにうかべぬ酒のごとくに(若山牧水)
すたれていません、すみません!
午後は用事を作り外へ出て、ついでに竹芝で鳥見を楽しんだ。(BGMは“かもめ”と取れたての“川の流れのように”)
鵜のような鳥、(海鵜かな?)、が海面スレスレを滑空していた。
疲れ鵜の 籠しっとりと 地を濡らす (加藤三七子)
会社にいずらい人、おうちにいずらい人、いろいろと訳のある人が、船客待合室のそばのベンチシートにポロポロといる。
わたしも、かもめ。
白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよう (若山牧水)
右手(左手に訂正します。)は隅田川の河口、そしてその先に勝どき橋、遠景として川の手の高層ビル群が見える。
夕東風や海の船いる隅田川(水原秋桜子)