本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」


あの人を古い上衣とぬぎ捨てて死ぬ程恋しと死んでも言へぬ(大寺和美)

7月15日(水)

午後ズル休みを取ろうと思えば取れたのだが、この暑さでは外を歩きたくはない。


人と影足でつながり夏深む(桜井ゆか)


サウナでゴロゴロするか、図書館でダラダラするかぐらいしか思い浮かばないのが寂しい。

我が家はサイコロのような造りで、屋根裏での熱の緩衝がない。二階の自室は熱室となってしまう。


寒月やさて行く末の丁と半(小沢昭一)


一階の居間でクーラーをかけて、お昼寝している細君は余計な男の侵入を痛く嫌うので、帰宅という選択肢はそもそもない。


冷房に熱き一人の加はりぬ(山本幸子)


“加はれぬ!”


NHKカルチャーラジオ、プロテストソングはパンクでした。
ピストルズかな?元は?
ピストルズはそれなりにわかるが、和製の皆さんのはなんなんだろうか?

千の蟲鳴く一匹の狂い鳴き(三橋鷹女)