(巻十二)芸のことただ芸のこと寒の梅(花柳章太郎)

10月16日日曜日

丸谷才一の「文章読本」にしがみついてきたが、大岡昇平の「野火」を叩き台にしての“レトリック”についての手解きのあたりで力尽きた。

しがみつく力やのこす蝉のから(此筋)

名文として引用されている堀口大學の挨拶文を紹介し、一時書棚戻します。

身の内の断念袋少しずつふくらみ増して年末となる(武藤敏子)

季節が変わり、生活のパターンも変わった。昼寝を止めて早寝にした。座椅子にタオルケットでウトウトするには涼し過ぎる。夜更かしもできなくなってきた。

夜長とは言つてはおれぬ湯冷めかな(潤)