(巻十四)灯を消せば涼しき星や窓に入る(夏目漱石)

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3月2日木曜日

一昨晩の酒宴の影響で昨日の昼食は軽く済ませようと考えた。そこでスパゲッティ・ミートソースにしてみたのだが、これがひどい代物で不味いだけでなく、腹具合までおかしくなった。本当は焼きうどんが食べたかったのであるが、7ー11は最近これを置いていない。

垂れ込めて腹くだしたる我鬼忌かな(石田波郷)

一昨晩の親分との痛飲、と言うよりは夜更かしがこたえている。一次会は退職者の送別と後任の歓迎の宴で二時間程でお開きとなったが、予め親分からコーラクに誘われていたので付き合った。
酒のうえで伝えておきたいことなどろくなことはなかろうと思っていたが、案の定五年のお約束の満了をもって終了となるとの通知でございました。

戦力外の通知受けたるかぶと虫(横坂けんじ)

親分には大変お世話になり御恩のある方ですから、グタグタ言わず、“ハイ解りました。”である。それに大分歳を感じるようになっても参りましたので、ちょうどよろしい潮時ではあります。

熟柿皆承知年貢の納め時(高澤良一)

家に居れば雑用に使われるだろうが、それでも今度移り住む所からは近くの川筋やちょっと足を伸ばして上野や浅草に210円の都バスで行ける。大手町、日比谷も300円圏内だ。

花は雲鐘は上野か浅草か(芭蕉)

ペン画も余生の暇潰しに手を出していたのでスケッチブックなど抱えてコンビニのおにぎりなど忍ばせてときには散策いたそう。添付のスケッチは10年くらい前に葛飾区新宿の貨物線踏切を写生したものである。見る人が見れば判るはずだ。

絵所を栗焼く人に尋ねけり(漱石)