(巻十七)独りとはかくもすがしき雪こんこん(瀬戸内寂聴)

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1月6日土曜日

星野仙一氏訃報の着信音で目覚めた。70歳での逝去であるから、早いと云えば今の世の中では早い。

午後は図書館へ行き、「角川俳句」を捲った。

熱中も夢中のときも過ぎて秋(鷹羽狩行)

野をゆけど野に親しまず冬の川(田中裕明)

すぐそこと傘を断る小夜時雨(西山睦)

雪よりもつめたき雨にかはりけり(板倉ケンタ)

恐竜も秋刀魚も骨を残しけり(中島正則)

名月を上げて庭師の帰りけり(東洸陽)

段取りの悪しき男と障子張る(山田千鶴)

再びは生まれ来ぬ世か冬銀河(細見綾子)

生協でバナナを買って帰ったが、五本の内の二本が傷んでいると細君のチェックが入った。先日買った茄子もダメだったと思い出して怒り始めた。新柏東武ストアーは傷んだものは出さなかったがここは平気で出す、と怒るが、この辺りの消費者、生協へ来る消費者はこのくらいのことは気にしないのであろう。そして私はその方は正常だと内心思っている。
そして、細君も息子も嫌がる、ちょっとだけ色の変わったバナナは私がありがたくいただくのである。

バナナ食ふ女のエゴはゆるすべし(行方克己)