(巻十七)耳聡き汝の耳も紅葉せよ(大木あまり)

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1月13日土曜日

月に一度の泌尿器科検診に行った。三ヶ月に一度のエックス線と採血であったが、土岐先生が第一、第三土曜日担当だということを忘れていた。どうもバイト医は頼りない。修業を積んで何人か殺せばそれなりの風格も生まれてくるのだろうが、今のところ「お預け」する気にはなれない兄ちゃんである。
先月、ゴールデン街で痛飲した後の出血は石が動いたためのようだ。小さなのが下がって来ている。

人間は管より成れる日短(川崎展宏)

アンチャン曰く“自然に出ますよ。”であるが、来月は17日の第三土曜日に来ることにする。診察料は四千五百円でした。
これくらいならまだいいが、金で命を延ばすような結末は御免だな。
「手遅れです。後の三ヶ月でプラスマイナス一ヶ月くらいです。」と言われるのがポックリに次ぐ理想であるが、心の修行を積んで置かねばならない。いやジタバタするに違いないが短くて済む。

死は春の空の渚に游ぶべし(石原八束)

と逝きたい。

医者のあとは床屋といつものコース。床屋のあとは個室ビデオで暇潰しをしてから庄屋で海鮮丼がパターンであるが、さすがに枯れてきた。
ビデオの代わりに図書館に行き、朝日俳壇の2004年の入選句集を捲った。伊佐利子さん、白根純子さん、馬目空さんたちがすでにこのころから名を列ねていた。
図書館を出て「吉楽」でカツ丼に一本つけて昼食といたし、生協で買い物をして帰宅。
生協横の花屋の電柱に迷い猫のお尋ねポスターがあった。猫の性格を書いてあるが“声がでかくて人見知り”は人間にはあんまりいないなあ?
季語で見れば今は“恋猫”

熱情や家路失う猫の恋(潤)

いったん家路をたどれば自由はない!やり残した掃除、アイロンに加えてガタついているテーブルの締め直し、風呂掃除、ごみ捨て等々である。
夕食後の片付け、布団敷きを終えてやっと自分の時間となった。

今日は歌会始の陛下の歌を書き留めました。

語りつつあしたの苑を歩み行けば林の中にきんらんの咲く

皇后さまと朝の散歩でしょうか。

語りつつ朝の花屋前行けば水仙の香一輪百円(潤)

細君曰く、“元気がなさそうだから、やめときましょ。”