(巻二十)麦を踏む父子嘆きを異にせり(加藤しゅうとん)

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9月24日月曜日

秋分の日と云うことでお休みです。金曜日から四連休となりました。休み疲れが出てきたようです。もっともこれからはこんな毎日が続くわけです。

休日は老後に似たり砂糖水(草間時彦)

朝飯は別として、あとの二食は細君と向かい合わせでいただくのです。そのときは細君の新聞時評をうかがいながらの食事になります。今日の昼食では、苦学生が感謝する池袋の天ぷら屋の美談と67才で胃癌となり余命一年の告知を受けた方の話が卓上にのぼりました。
癌の方は抗がん剤で一年、なにもしなければ半年が余命とのことです。
“お父さんならどうする?”と来た。
“長くても一年なら、苦しみがいくらかでも少ない方にしたいな。”
と返しておいたが、まず間違いなく“じたばた”するだろうな!

鯉幟影のじたばたしていたり(山田真砂年)

どうせじたばたするのならと、名月の在庫を並べてみることに致した。

名月や月の根岸の串団子(子規)
名月を上げて庭師の帰りけら(東洸陽)
名月や半分出たる屋根の上(子規)
名月をとつてくれろと泣く子かな(一茶)
名月や畳の上に松の影(其角)
名月やマクドナルドのMの上(小沢麻結)
名月や雲の配置に余情あり(福島テツ子)
名月や座に美しき顔もなし(芭蕉)
名月や江戸にいくつの潮見坂(吉岡桂六)
名月や橋の下では敵討ち(野坂昭如)
名月やむかし名妓のもの語り(堀内敬三)

“名月”と前面に名月を出さない句にも好きな句がございます。

正面に月を据えたる秋の酒(一龍斎貞鳳)
限りなきそらの要や望の月(最中堂秋耳)

今日は曇りでお月さまは拝めないと思っていましたが、8時近くに細君と南東に昇ったお月さまを愛でることができました。

今日のコチコチ読書は、

和文:

「スリラー映画 ー 松本清張ちくま文庫 文豪が愛した映画たち から

を読み始めました。

英文:

Recycling - On the plastic highway (The Economist September 15th 2018) 再生プラスチックの道路

を読み終りました。