(巻十二)なにひとつなさで寝る夜の蛙かな(上村占魚)

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8月18日木曜日

昨晩美しいお月様を拝みました。台風の余波で雲が走り、見え隠れするお月様には何とも言えない風情がございました。

名月や雲の配置に余情あり(福島テツ子)


名月や群れて走れる遅れ雲(潤)

“れ”が多くてよろしくないのでしょうか?
はじめは、

名月や野分に急ぐ残り雲(潤)

としたのですが、名月と野分が季重なりかと思い、直しました。
台風のあとに月が出て、速く流れる雲があり、美しいと感じ発句いたしましたが芸術は難しいものです。

秋暑し今も句作に指を折り(松井秋尚)