(巻二十三)人間はぞろぞろ歩く浮寝鳥(田丸千種)

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9月2日月曜日

今朝は成人女性が生協に出掛けて、新秋刀魚を買ってきてくれた。ただし、魚屋さん頼んで腸を抜いてもらうのである。

午後は久しぶりに“ときわ”まで歩いた。少しは過ごし易くなったかと出掛けてみたが、まだまだ暑い。
大将・女将から、お元気で何よりとご挨拶を戴いた。
店には御同輩の爺さんたちが集っていた。金持ちではないようだが差し当たり喰うには困っていない年寄りたちだ。爺の割に揚げ物をよく喰っている。

今年また生きて残暑を嘆き合う(池田澄子)

買ってきた秋刀魚はフライパンで焼いた。グリルが正解なのだろうが後の片付けが大変だ。フライパンならサッと洗って終わりです!

さんま焼古き団地の換気扇(西本郁子)

本

「金がないことを「下流社会」という下品さに誰も気づいていない - 北野武」 幻冬舎文庫 全思考 から

を読みました。

《 馬鹿な無駄遣いもさんざんしたけれど、金のことで大怪我せずにすんだのは、カミさんのおかげだ。給料袋の時代から、稼ぎは中身も見ずにカミさんにそっくり渡している。
だから自慢じゃないけれど、俺はいまだに自分の稼ぎがいくらか知らない。俺が毎月使う金は、カミさんからもらう小遣いだ。子供の頃の俺がその額を聞いたら、顎がはずれたかもしれないが、小遣いの範囲で遊ぶという生活は変わっていない。
昔は「あんた先月、あんまり働いてないわね」なんて言われて、なんだコノヤロウって怒ったりしたこともある。だけど、俺にはそういうやり方が性に合っているようだ。
男と違って、女は金を玩具にしないから、カミさんはいつの間にかやりくりしてビルを買っていたりする。クルマで街を走っているとき、マネージャーに「あれ、タケシさんのビルですよ」なんて指さされて、びっくりしたことも何度かある。》

だそうだが、その奥さんに全部あげて再婚ですかい?
必要以上の金は要らないということですね。
安心して死ねるだけのお金は欲しいな。それがいくらなのかが分からない。
あたしも成人女性にお金のことは任せてしまってます。無駄遣いしないタイプなので安心です。

通帳に見入りてをれば蝉初音(神野志季三江)